15.産業のコメ枯渇?塩対応?
さぁ、史実より早くなった日本海海戦、どうなりますか。
15.産業のコメ枯渇?塩対応?
半年後1875年3月21日16時00分、FEMA指令室。私南田忍は鉄鉱石備蓄の想定以上の減少に頭を悩ましていた。
「指令、ウラジオストックの太平洋艦隊に動きがあります。樺太に向け移動中と思われます。」
システム管理チーフ細川瞳(25)は、偵察衛星が機能を新たに組み込んだ国家非常時指揮システムNIMSのモニターを見ながら報告した。
「艦隊規模は}
「オロシア太平洋艦隊(戦艦7、装甲巡洋艦4、防護巡洋艦7、砲艦7、水雷砲艦2、水雷艇17、駆逐艦25、機雷敷設艦2)です。」
「第2哨戒線音響魚雷起動。まや型護衛艦3、FFM7、たいげい型潜水艦2、いずも型強襲揚陸艦1、ましゅう型補給艦1、曳船72号7、民間曳船12による要撃作戦プランNを要請。」プランNは生け捕り拿捕作戦だ
上手くいけば、敵戦意喪失とスクラップ獲得と一石二丁の作戦だけど。拿捕はかなりのリスクを伴うはず。敵の全力出撃だから、沈めるほうが良かったか。FEMA要請に対し防衛軍はどう判断するのか。
「指令、防衛軍参謀総長から入電です。」
「防衛軍参謀総長荒垣である。プランNではなく、せめてプランGまで、安全性を上げでくれないか。数が多すぎる。」Gは圧倒的戦闘で早期に降伏させる作戦だ。見せしめ撃沈がどの程度になれば降伏するか読めない。
「バルチック艦隊到着まで、半年あるわ。時間を掛けて対処すれば安全も確保できるわ。」
「その間、輸送船は丸腰になるぞ。それに、長期になると、英国他の介入も考えられ、秘匿が難しくなる。」
長い沈黙。30秒後。決断して言った。
「輸送船は、巡視艇、民間船武装で対応するわ。秘匿の件ね、プランLでどう。一カ月短縮できると思うわ。どうしてもスクラップは今必要なの。」化学兵器で乗員を無力化して拿捕する作戦だ。
「分かった。プランLで要撃する。」
「プランLに変更。」
3時間後。
「敵艦隊、第2哨戒線通過します。作戦艦は定位置に配地済です。」
「ジャミング開始。」
「全船停止、沈没船ゼロ。」
1カ月後1875年4月18日。鹿島港はオロシアの戦艦でいっぱいだった。全て拿捕し、全てスクラップ行きだ。乗員はドローンガス&細菌攻撃で、15,263名全員死亡。明治政府からは戦艦を少し分けてくれとのことだが、存在が残ると戦後交渉しにくいので断った。全艦沈没ということにする。Nプランなら税員生存出来て樺太炭鉱で働けたのにね。残念。私地獄落ち?
戦艦 ツェザレウィッチ(12,912t)、レトウィザン(12,700t)、ペレスウェート(12,674t)、ポルタワ(11,500t)、ペトロパブロフスク(10,960t)、セバストーポリ(23,016t)、ポピエダ(13,500t)、装甲巡洋艦 バヤーン(7,835t)、ロシア1(12,000t)、グロンボイ1(12359 t)、リュールック1(11,960t)、防護巡洋艦 ワリヤーグ(6,550t)、パルラダ(6,630t) 、バヤーリン(3274t)、ディアナ(6,630t) 、アスコリド(5,905t)、ボガチール、ノーウィック、砲艦 ディジット(4,971t)、ラズボーニク、ボーブル(950t)、シブチ、コレーツ 、グレミヤシチー 、グロズヤスチー、水雷砲艦 ガイダマーク、フサードニク、水雷艇17隻1、機雷敷設艦 アムール1、エニセイ1、駆逐艦 シルニ、ラジャスビクビ、トロズベボイ他23隻。
スクラップ量は50万トン。インフラや建設重機になる予定だ。この先の鉄供給が可能となり、1年のハバロフスク進行作戦継続が可能になった。オロシヤって、敵に塩をやるっていうことわざ知っているのかな。知ったら怒るだろうな。内緒内緒っと。
半年後1875年10月15日06時00分、バルチック艦隊(戦艦7、装甲巡洋艦4、海防艦4、防護巡洋艦4、武装ヨット1、駆逐艦9)が東京湾を手前で停船した。スパイにより首都砲撃の狙いは当の昔に把握しており、対策済み。これて、逆首都攻撃できる言い訳をゲットしてしまった。
鹿島港はオロシアの戦艦でいっぱいだった。全て拿捕し、全てスクラップ行きだ。乗員はドローンガス攻撃で、20,051名全員無事。明治政府からは戦艦を少し分けてくれとのことだが、存在が残ると戦後交渉しにくいので断った。全艦沈没ということにする。今回はNプラン、全員樺太に移送よ。
戦艦 クニャージ・スウォーロフ(13,516t)、インペラトール・アレクサンドル三世(13516t)、ボロジノ(13,516t)、オリヨール(13,516t)、オスラビヤ(12,674t)、ナワリン(10206t)、インペラトール・ニコライ一世(9,672 t)、装甲巡洋艦 アドミラル・ナヒーモフ(7,780t)、ドミトリー・ドンスコイ(5,683t)、オレグ、ウラジミール・モノマーク(5,593t)、海防艦 シソイ・ウェリキ(10,400t)、アプラクシン(4,971t)、アドミラル・ウシャーコフ(4,960t)、アドミラル・セニャーウィン(4,960トン)、防護巡洋艦 オーロラ(6,731t)、スヴェトラーナ(3,770t)、ジェムチウグ(3,380t)、イズムルード(3,153t)、武装ヨット アルマーズ、駆逐艦 ブイヌイ、ベドウィ、ブラーウィ、ブイスツリ、グロームキー 、グローズヌイ、ブレスチャーシチー、ベヅゥブリョーチヌイ、ボードルイ
スクラップ量は30万トン。インフラや建設重機になる予定だ。この先の鉄供給が可能となり、アルダンとマーロ・ヒンガンの鉄鉱石大規模機械掘削・鉄道輸送が可能になった。オロシヤって、敵に塩をやるっていうことわざ知っているのかな。知ったら怒るだろうな。内緒内緒っと。
さぁ、史実より早くなった日本海海戦、と意気込んでいた読者の皆様、あっけなさすぎてすみません。次回ですが、忍と風間将補とのお話です。




