表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/163

聖女ちゃんのやりたいこと。

 なるほどね。聖女としての生活、勇者パーティーとしての生活。趣味に割く時間なんてなかったのかなあ。


「まあ、趣味がないからと言ってつまらない女じゃあない。ツェツィリーはおもしれー女ですよ。魅力的」


「そ そう?」


「それは顔だけじゃ無くて内面も。ここに来てくれて楽しいし嬉しいよ」


 ツェツィリーちゃんは顔を赤くして俯き、俺の腕に頭をぐりぐりと押し付けてきた。なんだよ。

 頭をぽんぽんと叩く。


「でも、やりたいことはあった方がいい。それは仕事でもいいし、趣味でもいい。

 俺がいない間、ツェツィリーがひとりぼっちでここでぼーっと座っているだけというのは俺にとっても辛い」


「……うん」


「じゃあなにかやってみたいことはある?ゆっくり考えていいよ」


 ツェツィリーちゃんは俺に頭を押し付けたまましばらく固まる。


「いつか しごと したい」


「うん」


「きょーすけ ゆうわくしたい」


「んっ……うん」


「このせかい しりたい りょーり うまくなりたい もじよめるよう なりたい」


「うんうん。やりたいこと、たくさん出てくるじゃん」


 ツェツィリーちゃんは頷き、手を上げた。


「しんせいご よみかき まなびたい」


「いいよ、勉強していこうか。今ちょっとやってさ。それを夜に復習していくと良いんじゃない?」


 ツェツィリーちゃんが抱き着いてくる。


「はーい きょーすけ せんせい」


 抱き着きながら先生言うのやめろー!せ、青少年育成条例!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i521206
― 新着の感想 ―
[一言] 【十三不塔】(中略)倫理規範である「十三不倒」を捩った物。 荒川を 越えて咲いた間 散らさんか 花こそ望む 戒め破り m(_ _)m
[一言] そう言えば16歳でしたねー。 やると都の青少年育成条例18条の6に引っかかるわ。 きょーすけよく知ってた。偉い。
[一言] >ツェツィリーはおもしれー女ですよ。 出た、少女漫画の常套句( ˘ω˘ ) >ツェツィリーちゃんは顔を赤くして俯き、俺の腕に頭をぐりぐりと押し付けてきた。なんだよ。 >頭をぽんぽんと叩く。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ