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聖女ちゃんとストロー。

 あんパンをもぐもぐしながら神に祈りを捧げそうなツェツィリーちゃんに牛乳パックを差し出す。


「あんパンは牛乳と相性が良いよ」


 なんでなのかは知らないけどこの組み合わせ美味いよね。

 彼女は200mlのミニパック牛乳を前に固まる。まあ飲み方分からんよな。


「むむむ」


「うん、やりかた見せるね。まずこれを外して中からストローを取り出す」


 斜めについているビニールを外して中からストローを出す。

 ツェツィリーちゃんも真似して取り出す。


「すとろー おなじの つかったことある」


 まあ、英単語としては麦わらだからねぇ。地球でもはるか昔から使われているものだし、異世界にも似たようなものはあるだろう。

 俺はストローの両サイドを、彼女が良く見えるように持つ。


「引っ張ると伸びる」


「!?」


 ツェツィリーちゃんが眉をびくりと動かして固まった。


「なん……だと……」


 ははは、初見では驚くと思ったんだ。


「この尖った部分を銀色の部分に刺すと飲めるようになるよ」


 ぷすりとさしてストローを口に含み、じゅーと吸い上げる。


「なるほど」


 ツェツィリーちゃんはストローの両サイドを持ち、引っ張る。ストローが伸びたのが嬉しかったのか、笑みを浮かべながらパックにストローを刺して牛乳を吸う。


 そしてあんパンを口にする。


「……あんぱん …………かみ」


 またか。

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i521206
― 新着の感想 ―
[一言] 初心者は両サイド押すときに力入れすぎると、中身が流れ出るよ。
[一言] >「なん……だと……」 ……勇者の霊圧が……消えた……?(しつこい) 私もツェツィリーちゃんにあんパンをいっぱい食べさせてあげたい( ˘ω˘ )
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