聖女ちゃんとお出かけ準備。
ツェツィリーちゃんの着ていたなまこTシャツを受け取る。
ぐっ!ほんのり温もりが……。
俺の脱いだシャツが入っているかごにそれを入れる。あと小さめのかご2つに、片方は靴下、片方はパンツが入っているのだが、それを1つにまとめてかごを1つ空けた。
ちなみにかごは100均で買ったプラスチックのものだ。
武蔵小山の駅から近い方の『DAISO』、以前は電気屋のラオックスがあったところだが、元々4階建ての建物が全部100均になってしまったので、かなり品揃えが良いのである。
「ツェツィリー、脱いだ服はこれからここに入れる。
下着とか靴下はこっちのかごに入れてくれ」
「わかった」
浴室の前の着替え入れに置きっぱなしだったツェツィリーちゃんの靴下を持ってきて、そこに入れる。
俺は改めて歯磨きの続きを行い、口をすすいでツェツィリーちゃんと場所を替える。
「んじゃまー、俺も着替えてくるから、ツェツィリーは歯を磨いてて」
「はを あさばん みがく?」
「うん、浄化の魔法もないし、多分だけどこちらの世界の方が甘い食べ物とか多いから、虫歯になりやすいと思うよ。気をつけて」
「はい ありがと」
「終わったら散歩行こうか」
ツェツィリーちゃんはにっこりと微笑んだ。
俺は『秋葉原』Tシャツと、買ったばかりの寝巻きのズボンを脱いで、半袖のラガーシャツとジーンズ、靴下に履き替える。
7時かー。だいぶまだ朝早いんだよなぁ。店も開いてないし、どこ行ったもんかねぇ。