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聖女ちゃん皿を洗う。

「ツェツィリー、そこのスポンジに……、そうそれ。まず濡らす」


 蛇口を捻り水を出す。


「その青いのをつけて」


 ツェツィリーちゃんにスポンジを持たせて台所用洗剤をさす。


「首のとこ引っ張って……うん、傾けて真ん中を軽く押すと」


 ツェツィリーちゃんがボトルを持って驚く。


「やわらかい! がらすちがう?」


「ペットボトルっていう。昨日お店でたくさん飲み物並んでるの見たでしょう。あれこの容器だよ?」


 昨日スーパーの『life』行ったからね。


「ぺっとぼとる…… たくさん がらす あぶない おもってた」


 なるほど。そう言えば飲み物コーナーでちょっとびくびくしていた様な気も。


「丈夫だから安心だよ。んで、スポンジにつけて揉む」


「あわあわ してきた」


「それで皿とか鍋とかこすって洗う」


「わかった」


 ツェツィリーちゃんがスパゲティを食べた皿を持つ。

 すっと皿の上にスポンジを走らせる。


「なん だと……」


 彼女が劇画調なせりふを吐いて固まった。


「どうしたの、ツェツィリー」


「ちから いれてないのに よごれ おちる」


 ……あー、合成洗剤ねー。そりゃまー、シャンプーにしろ合成洗剤にしろ近代の発明だよなぁ。

 ツェツィリーちゃんが皿を一枚洗い上げて、水で泡を流す。


「おおぉー すごい ぴかぴか」


 喜んでおられる。


「かみの みわざ」


「それは違う。

 まあ、先に全部洗って、まとめて流して貰うと良いかな。んで洗い終わったのはこのかごに入れておいてね」


 水切り用のかごを示す。これで洗い物は任せられそうかな。

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― 新着の感想 ―
[一言] >「なん だと……」 ……勇者の霊圧が……消えた……?
[一言] 合成洗剤は「かみの みわざ」。 昨今の技術革新からすると、そう言えなくもないかも。
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