聖女ちゃん汗を拭う。
自分で言うのもなんだが美味い。
でもなー……、俺はティッシュをとり、あごの汗を拭った。
朝早いしいけるかと思ったが、やはりスープスパは食べてて汗がでるな。
「季節的には冬の料理だな。ちょっとこれからの季節には暑い」
ツェツィリーちゃんがふむ、と頷く。
「ここはまだ暑くなりますか」
あー、そうか。そもそも日本の?地球の?季節知ってるわけはないものな。
「うん、そうだね」
季節の話をしながら食事を続ける。今は5月で割と暑い。来月は雨が多くて暑いと言うよりは蒸す。雨の季節が終わるとクソ暑い。とかなんとか説明をしていく。
「なるほど うきのあと なつ」
ツェツィリーちゃんの可愛らしいあごを伝って汗がぽたりと……胸の上へ。
Tシャツの膨らみ、胸部に描かれたなまこの上に水滴が落ち、生地に吸い込まれていく。
「うき さむいひ ある?」
ん?割と涼しい日もあるよな。俺は頷く。
「さむいひ また つくって?」
ツェツィリーちゃんがこてりと首を傾けると、再び汗がぽつりと胸のなまこの上に落ちた。
「ん?」
ツェツィリーちゃんが俺の視線に気付いた。
俺はティッシュを数枚抜き取り、彼女に差し出す。
「汗」
「ありがと きょーすけ」
ツェツィリーちゃんがほほからあごを拭う。
次は首周り、そして逆の手でTシャツの首元を引いて、そこに手を差し込んで首元を拭いだした。
ちらちらと鎖骨のラインが覗く。
「分かった。また作ろう」
「やった」
ツェツィリーちゃんがにっこりと笑う。