聖女ちゃんが手料理食べる。
ちゃぶ台をまた引っ張り出し、皿を並べていく。
ツェツィリーちゃんが盛り付けたサラダ。
そして深めの皿に盛ったスパゲティ。そこにきのこスープを麺が浸るまでかけていく。上からは刻んでもらった大葉をのせる。
後はバナナを細かくカットして小さな皿に、上からヨーグルトをかけたもの。
スプーンとフォークを出してと。ドリンクはアイスティーでいいか。午後の紅茶、無糖をグラスに注いでいく。
おお、朝からちゃんとした感じじゃないか。
「はい、準備できましたー」
「できたー」
ツェツィリーちゃんがぱちぱちと手を叩く。
ちゃぶ台に向かい合って座る。
「さ、麺がのびる前に食べよう。いただきます」
ツェツィリーちゃんが神と俺に感謝の言葉をつげるよう祈ってから、いただきます、と言った。
俺はそれを待って、スパゲティに手を伸ばした。先にスプーンでスープを一口……うん。きのこと麺を絡めて食べる……塩加減も茹で具合も久しぶりにやったにしては良く出来てるな。
ツェツィリーちゃんを見る。
……もぐもぐもぐもぐ。
うむ。美味しそうに食べてる。
目が合う。
「おいしい!」
「そりゃ良かった」
うへへー。
美味しそうに飯を食べる女の子は可愛い。
「きょーすけ すごい おみせみたい!」
「昨日の『とすかーな』?」
こくこく。
ツェツィリーちゃんは頷く。
「いや、ああいう美味しいミートソースとかは作れないからね?」
ミートソースとか1度だけ挑戦したことあるけど超大変だからね……。
「でも これも おいしい」
「うん、これならいつでも」