聖女ちゃんおはよう。
はい、と言うわけで連載再開ですよー!
眠れんわ!
そもそも寝るのが早すぎるよね。ツェツィリーちゃんが7時前に眠いと言いだして、そこから歯を磨いたり風呂入ったりしてなんだかんだで俺が布団に入ったのは九時過ぎだけとも。
普段日が変わってから寝てるのがこれはなぁ。
むろん、右半身に絡み付く可愛い生き物が気になるのが1番眠れない原因なんですけどね!
ツェツィリーちゃんはすぴすぴ言いながら気持ちよさそうに寝ている。寝返りでも打って離れるかと思いきや、むしろより身を密着させてくるというか。もはや俺が完全に抱き枕状態である。
右腕は彼女の両手で引き寄せられ、二の腕は完全に胸の谷間で挟まれている。
彼女の右脚は俺の脚に絡み付くって言うかだね。彼女の方が小柄かつ枕をシェアして頭の高さが同じだとどうなるかって……俺の腰のあたりに彼女の腿が乗っているんだよね。
寝相がですねー……10分に1度くらい、右脚をわたしの身体に擦り付ける動きをするのをやめて欲しいところだ。こう、彼女の腿がわたしのセンシティブなエリアを……!
うーん、2時間くらいはたっただろうか。さすがに眠気が……。
まあ確かに今日の朝はツェツィリーちゃんがいて普段より起きるの早かったから……な……。
……ぐう。
ゆさゆさ。ゆさゆさ。
身体が揺すられる。
「まだ寝ぅ……」
俺は抱きかかえている布団を抱え直して、寝る体勢を整える。
「ひゃ」
布団から声が。
…………ゆさゆさゆさゆさ。
先ほどより強く揺すられる。
なんだよもー。
「きょーすけ、きょーすけ」
ちょっと舌足らずなイントネーションで声がかけられる。
……んあ?
目を開けると金糸がうつる。初夏の早朝の日射しに輝く金。
そして俺が下を見ると、顔を赤らめた碧眼の美少女が困ったような表情でこちらを見上げている。
俺と目が合うと、彼女はぱあっと嬉しそうに微笑んで言った。
「おはよ ございます きょーすけ」