聖女ちゃんとおやすみ。
上半身に巻き付くそれはツェツィリーちゃんの腕であり、肋骨の下の当たりに弾力あるものが当たっている。
そして中途半端な体勢になった下半身の両脚の間に何か、おそらくツェツィリーちゃんの脚が差し込まれてベッドの上へと持ち上げられた。
「こら きょーすけ」
見えない俺の顔の正面、不機嫌そうなオーラを放つ可愛い声がかけられる。
「……まだ寝てなかったの」
「やしゅう けいかい なれてる けはいで おきる できる」
「ここには襲ってくる魔物とかいません」
「でも きょーすけ ゆかで ねさせない やくに たった」
ころりと気配が遠ざかり、ツェツィリーちゃんがベッドの端に寄ったかと思うと、ぐいっと身体が引っ張られ、ベッドの真ん中近くまで俺の身体が引き寄せられる。
ツェツィリーちゃん力強いですね。
ぱさりと俺の身体に布団がかけられる。
ほのかな温かさ。ツェツィリーちゃんの体温のうつったものに包まれた。
そして俺の右腕は捕られたままである。
二の腕は双丘に挟まれ、手はツェツィリーちゃんの両手で握られている。
「あの、ツェツィリー?」
ふふーんと、ツェツィリーちゃんはゴキゲンそうである。
「なに? きょーすけ」
「手を離して貰うわけにはいかないんですか?」
「ゆかで ねようとする だめ」
ぐぬぬ……。
ツェツィリーちゃんが布団の中に潜り込み、頭をぐっと俺の身体の方に近づけた。
「今度はなに?」
すんすん、すんすん。
……においを嗅いでいる?…………!?
「うっそ、マジかよ!?」
俺は起き上がり逃げようとしたが、ツェツィリーちゃんの脚が絡んできて完全に右半身の身動きが封じられる。
「きょーすけ」
耳元で囁かれる。
「わたしは このにおい くわしいのです」
勇者ぁっ!
テメェがそのにおいをいつもさせてたからか!
耳元でにまりとツェツィリーちゃんが笑う気配。
「おふろでは おたのしみでしたね?」
……いっそ殺せ。
こうして、1日目は過ぎていったのであった。
第一部完!第一部ってゆーか、1日目完!
1日を描くのに4万字以上とかなかなかあたまおかしいですね!
この話がどこに向かうのか何も決まっていないのですが。まずはここまで読んで下さったみなさま、ありがとうございます。
ちょっと先の展開を考えていないこともあり、メイン作との兼ね合いもあり、ちょっとお休み頂きます。
1週間後の日曜日に連載再開いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、キリが良いのでここはおねだりするタイムです。ここはせっかくなのであざとくツェツィリーちゃんで。
よんでくれた みんな ここまで ありがと
かんそう いっぱい もらえた
とくにね ぶくまと ひょうかと れびゅー
とっっっても うれしかった
まだってひと くれると うれしいな
おほしさま いっぱいに なるといいな
これからも よろしくね?
おやすみなさい