聖女ちゃん説得する。
ベッドの端に横たわるツェツィリーちゃんがこちらを見上げる。
横向きに変形するたわわな果実。視線を気力で外す。
「えーと、ツェツィリー?
なぜそんな端っこで寝ているのかな?」
ツェツィリーちゃんはぽんぽんとベッドの真ん中を叩く。
「きょーすけ ここで ねる」
「ベッドで寝ないから真ん中で寝て良いよ?」
ツェツィリーちゃんは上半身を起こし、キリッとした顔をした。
ウェストから腰にかけての曲線が強調される。
「それは いけない どこで ねるです」
俺は足元に置いてあった寝袋を広げて言う。
「ほら、寝袋あるしさ。これを床にひいて寝るよ」
ツェツィリーちゃんがばんばんとベッドの真ん中を叩く。
「よいですか きょーすけ」
「はい」
「おんじん ゆかに ねかせて わたし うえなど とんでもない」
ぐぬ。俺が返事に詰まると彼女は続ける。
「きょーすけ ゆかで ねるなら わたし ゆかで ねます」
「女の子を床で寝かせて俺が上と言うのも無いよ」
ツェツィリーは満足そうに頷きます。
「きょーすけ やさしい だから ふたり うえ」
ん、んー?
「ど、同衾良くない」
「ねむるだけ もんだいない」
事案ですね!問題しかない!
「あー、わかったわかった。お風呂ゆっくり入ってるからその間に寝ててくれ」
「はい きょーすけ」
ツェツィリーちゃんはにっこりと笑うと手を伸ばして俺の手から寝袋を引ったくると、くるくると巻いてたたんで彼女の脚と壁の間に挟んだ。
「お、おい」
「ゆかで ねないなら つかわない ね?」