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聖女ちゃん名乗る。

 彼女が手を胸に当てる。


「わたし ツェツィリー いいます」


 ……はっ、胸の変形を見ろでは無い。自己紹介だね!


「セシリー?」


「ツェツィリー」


「ツェチリー?」


「ツェツィリー」


「ツェツィリー?」


 細かい発音の違いが気になるのか、僅かに首を傾げるがゆっくり頷く。


「はい ツェツィリー です。 きゅうせいのせいじょ の ふたつなを いただいて おります」


 ……急逝の性女。違う。死んでない。救世の聖女か。わーい、マジでファンタジーだなこれ!


 聖女であるらしいツェツィリーちゃんが手をこちらに差し出す。名乗れということだろう。

 えーと、ツェツィリーとだけ言われたけど苗字はないの、かな?


「わたしは京介、です」


「きょっけ?」


「きょうすけ」


「きょしゅけ?」


 かわいい!でも違う。


「きょうすけ」


「きょーすけ?」


 うむ、と頷く。

 美少女さんに名前を呼んでもらえるの幸せだなぁ。


 …………くーー。


 ツェツィリーちゃんのお腹のあたりからかわいい音が響く。

 彼女が顔を俯かせる。


「はは、食べ物用意するね」


「……まって」


 俺が部屋を出ようとすると、彼女は俯いたまま、ぼそりと呟く。


「あ あの…………。 ごふじょう おかりして よろしいでしょうか?」


 ごふじょう……ご不浄……トイレか!


 やべぇ掃除してたかな。


「ちょ、ちょっとだけ待ってね!」

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i521206
― 新着の感想 ―
[良い点] くっ!ツボって仕舞いますた♡ [気になる点] 〉「きょしゅけ?」 〉 かわいい!でも違う。  センセイ!「カワイイは正義!」だと思います!!(笑)
[良い点] 何なんでしょうね。この可愛い生き物は? [一言] >性女 ふっ、若いのお。
[一言] 可愛い!!!!!!!!(クソデカ声) 好きなだけ食べさせてあげたい……( ˘ω˘ )
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