聖女ちゃんとお出かけ前に。
在り処さんがゲーム「黒い砂漠」のキャラメイク画面を使ってツェツィリーちゃんを作ってくれました!
(わざわざ画像利用の許諾を問い合わせてくれました!)
ξ˚⊿˚)ξ <ありがとうございます!
ヽξ˚⊿˚)ξノせいじょちゃんかわいい!
あ、忘れてた。冷蔵庫からコーヒー牛乳を取り出して蓋を開け、ツェツィリーちゃんに渡す。
「つめたい ひえひえ」
「飲んでみて」
両手で瓶を持ち、ゆっくりと口につけて傾ける。
喉が一度こくりと上下した。
「あまい! おいしい」
「そりゃ良かった」
ツェツィリーちゃんはゴキゲンそうにコーヒー牛乳を口にし、飲みかけをこちらに差し出す。
「いいよ、全部飲みな。俺のもあるから。
それはそうとツェツィリー。ちょっとまじめな話」
「はい きょーすけ」
「一緒に出かけたいと思うんだが……」
俺はツェツィリーちゃんに、そもそも出かけることのデメリットを語る。要は身分証明書が出来ないことだ。戸籍がない。堂々としてればそうそう誰何されることはないが、ツェツィリーちゃんは目立つ。
安全を考えれば自宅にこもってもらい、俺が買い物に出るべきなのだろうが……。
「それではつまらないじゃない?」
「でも きょーすけ ごめいわく」
彼女はしゅんとしたので、頭に手を置き、軽く撫でる。
「それは気にするなと言った。それに大丈夫だろ」
「なぜ?」
「ツェツィリーの神様がここに連れてきたんだろう?それなら安全なはずだ」
「はいっ!」
彼女は笑みを浮かべて肯定した。
後は、奇妙な動きを取らないように出かける際の注意をしていく。それと簡単な嘘の履歴を伝える。
「……覚えた?もし忘れたり困ったら首を傾げて俺を見ればいい」
「わかった」
「よし、出るか!服と食事、どっちが先が良い?」
「おなかすいた」
もう1時になるのか。朝パン1枚だったし俺もはらへったわ。
「よし、じゃあ食事から行こうか」