聖女ちゃん服を着る。
ところで俺の体型だが、身長は175ないくらい。大学までは中肉中背といった感じであったが、まあちょっと太ったよね。いやまあ、デブってほどでもないけどさ。
顔?フツーじゃね?
理由は就活の失敗。そのせいで彼女とも別れたし、ちょっとやる気無くして自堕落な生活してたからな。
でまあ、自業自得としてその結果こうなったわけだ。
「あの きょーすけ はくもの ゆるくて」
ツェツィリーちゃんが言う。
彼女は左手にズボンを持ち、右手でTシャツの裾を下に引っ張りながら部屋に入ってきた。
なるほど、パンツを見せないという心遣いいたみいります。
……むしろエロいの本当に何とかしてくれないかな!?
Tシャツからダイレクトにすらりとのびる純白のふともも。
はいてないようにしか見えないよねぇ!
それとせっかく大きめのシャツ渡したのに下に引っ張るから胸が!シャツの胸元の『GAP』の文字が左右方向と下方向に引っ張られて変形しておる。
そして首元から谷間が見える。
俺は全力で目を逸らしてこう言う。
「ちょっとぶかぶかでもはいてみてくれる?」
ごそごそ。
彼女がズボンはいている間にクローゼットの奥の隅から工具を引っ張り出す。ドライバーとハサミ。
ツェツィリーちゃんがズボンをはく。ヒップは何とか入ってるという感じだがウェストがぶかぶかである。確かにこれはずり落ちるね。
「ベルトどうした?」
「べると?」
……わからなかったか。洗面所の籠、着替えを入れた中に忘れられていたベルトを持ってきて渡す。
「これループに通せる?」
「……? ごめん わからない」
ベルトループとかまだ異世界では発明されてないですかね!
彼女の前で膝をつく。
「ちょっと服の裾を持ち上げてくれる?」
顔の正面にお腹が晒される。細い腰、おへそ……。
無心でズボンのループにベルトを通していく。こう腰に抱き着くような体勢なのがね。
頭上には何やら質量の気配があるし。そこにおっぱいがあるぞ!と見てもいないのに分かる。
乳タイプだな。……さいてー。
よし。ループに通したベルトを引っ張る。
「んっ」
何㎝くらい切ればいいのか把握し、引き抜く。先ほど出したドライバーでバックルを外してハサミでベルトを切って長さを調整。
改めてベルトを通して……よしと。