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聖女ちゃん魔王討伐を語る。

 でまあ、なんやかやあって他の仲間ができたり、伝説の武具を集めたり、6つの宝玉を集めて神鳥を復活させたりして魔王を倒したらしい。

 うーん、RPG感。


「わたしたち 『きゅうせい』 の ふたつな えた でも おわらなかった」


 あれ?


「まおうの はいごには まじんが……」


「裏ボス!?」


 やはりドラクエなのでは?


「まじん まかいという せかい いる

 まかいを たびした ……つらい たびだった」


 ツェツィリーちゃんの表情に苦しいものが混じる。


「辛かったら話さなくてもいいよ」


 彼女はゆるゆると首を振り、紅茶を飲んでまた語り出す。


「まもの おおい しょうきのもり どくぬま まちはなく やすめない たべものない」


 それは……。


「まほうで みず だせた かたい パンと ほしにく わざと まもののにく どくそう たべて げどくの まほう つかった」


 ……つらい。


「きょーすけの パン おいしかった なきそうだった」


 いかん、俺の目から涙が……。


「でも ついに まじん たおした」


 おお!


「まじん しぬまぎわ だいまほう つかった いせかいてんい」


 異世界転移か。少なくとも彼女の世界と魔界、もしかしたら神界、それに他の世界の存在があることは彼女には分かっていたのか。


「いせかいてんい おひとりさま だれか はいるまで しまらない どこ いくかも わからない」


「あー、魔神に入られると取り逃すのかな。それで、ツェツィリーが代わりに入った?」


 ツェツィリーちゃんは頷いてから、首を振った。


「ゆうしゃさまに けりおとされた」


「もう死ねよ勇者!」

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i521206
― 新着の感想 ―
[良い点] 『勇者』って、そんなものかもしれませんね……。 確かにそれで、勇者の生きる世界は守られる。 自分のものにならない女に、闘い以外では用なんかないし、一番いい使いどころはここだと思ったのでし…
[一言] 何故でしょう。 私はその勇者の物語も読みたい。 ふと、ゴクドーくんも蹴りそうだなと思い浮かぶのでした。
[一言] 勇者死すべし、慈悲はない( ˘ω˘ )
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