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聖女ちゃんと小川。

「さんぽっ さーんぽーっ」


 ツェツィリーちゃんが謎のリズムを口ずさみつつ俺の手を取る。よい天気。初夏の朝の爽やかな陽射しを浴びつつ歩く。


「さて、どちらへ行こうか?」


「どこでもー きょーすけとっ さんぽっ」


 ご機嫌だな、ちょっと顔が赤いか?今日暑いしなー。どうだろう、異世界基準で考えて日本の陽気は厳しいのか、ハンカチ持ってることを確認して……良し。

 んー、目黒線沿いの緑道歩こうか。


 目黒線はこのあたりの区間では地下を走っているが、かつて地上を走っていたとのことだ。それが地下化工事がされて、元々線路だった場所が緑道となっている。

 ……まあ正直、大して綺麗な道って訳じゃないけどね。花壇やベンチなどあるのでまあアスファルトの上を歩くよりは全然マシだ。


「おお おがわ ある」


 武蔵小山から西小山に向かう緑道の入り口、すぐに長さ10m程の川がある。川というか池というか。看板にはビオトープと書いてあり、メダカとか放流されていて小さな生態系を作るのが目的とかそんな話だが。


 ツェツィリーちゃんが俺の手を引きながらとたとたと水場に近づく。


「おお こざかな いる……」


 水草の影にメダカ、誰が放流したのか捨てたのかグッピー。

 アメンボが水面を滑るように動く。


 地面にしゃがみこみ、水面をじっとのぞき込むツェツィリーちゃん。


「ふおぉ……」


 彼女の口から声が漏れるが、こんな小さな自然は楽しいのだろうか。俺ものぞき込み、そして先に立ち上がった。

 下を見るとツェツィリーちゃんの背中、Tシャツが少し捲れ上がってジーンズが下がっている。

 …………しゃがみ背中パンチラ。


「ふおぉぉ……」

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― 新着の感想 ―
[一言] >…………しゃがみ背中パンチラ。 >「ふおぉぉ……」 邪心じゃ。邪心の気配がするぞよ。こっちからじゃ。
[一言] おまわりさんこいつです( ˘ω˘ )
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