聖女ちゃんにしゃんぷー。
「ヘンな声を出すのは止めなさい」
えろいので。
「きょーすけ ゆび きもちいい」
んぐっ……。
指を立てて頭をわしわしと洗う。泡がツェツィリーちゃんの頭を覆っていく。
「目を閉じてなさいよ」
「はーい」
ツェツィリーちゃんがご機嫌そうに答えて「んふー」と満足そうな息をつく。
「痒いところありませんかー」
「ないー」
「じゃあ流すよー」
シャワーを出し、泡を流していく。白い泡の塊が背中をゆっくりと滑り落ち、尻と椅子の間で溶けて消えて行く。
……うーむ。
「おわった?」
ツェツィリーちゃんから声がかけられる。目のあたりをそっと撫で、顔にシャンプーがかかってないのを確認する。
「シャンプーは終わった」
「ありがと」
俺はタオルを取ってツェツィリーちゃんの髪から水分を拭う。ツェツィリーちゃんはこちらへ振り返って言った。
「まだ なか はいるよ?」
たゆん。
振り返るんじゃありません!
俺はツェツィリーちゃんの肩を掴んで背中を向けさせる。
「せっかくなのでツェツェリーをもっときれいにするものを」
「ほう」
俺はボトルを見せる。
「コンディショナーと言う」
「さっき どらっぐふたば で かってた」
「そう、髪をきれいにする」
俺は手のひらにコンディショナーをつけ、ツェツェリーちゃんの髪に広げ、馴染ませていった。