表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/163

聖女ちゃんを根掘り葉掘り。

 やれやれ、授業中も針のむしろというかだな。

 周囲がこちらをちらちらと気にしているのが分かるというか、集中してねぇなっていう。


「ほら、水渕よう。君のせいでなんかみんな集中出来てねぇよ。せめて帰りに言ってくれれば良いのに」


 問題を解いている水渕君が口を開く。


「どうしても気になった。すぐ聞きたかった」


「……ったく」


「水渕君ナイス」


 後ろの席で自習始めたみどりさんが声をかけてくる。

 そして水渕君と2人でサムズアップする。

 ……お前今日は帰るんじゃ無かったのか。みどりさんが続ける。


「で、肘川先生その子とどういう関係なの?」


「留学生の子だよ」


「……国際結婚!」


 隣の座席から山口が声をかけてくる。


「山口ぃ!聞いてるんじゃ無い。あと結婚してねぇ、まだあったばかりだよ」


「あったばかりなのに手を繋いでラブラブなの?やだ先生情熱的」


「みどりぃ!授業中!」


 という感じで脱線しつつも何とか授業を進めていく。


――キーンコーンカーンコーン。


 チャイムが鳴る。……囲まれている。

 ぐっ、貴様ら謎のチームワークを発揮しやがって。


 まあ、もちろんあまり興味なく帰る子もいるのだが、半数くらいがこちらを囲むわけだ。


「はい、杉本君お疲れさまー」


 室長が囲いの向こうで生徒を帰している。くそ、俺も帰りたいんだが?


「さようならー」


 杉本君が室長に挨拶して扉を出て、俺も逃げようかなと考えていると杉本君がダッシュで教室に戻ってきた。


「お、忘れ物?」


「ねえねえ、めっちゃきれいな外人さんが道路でこっち見てるんだけど!」


 ……ふぁっく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i521206
― 新着の感想 ―
[一言] きちゃった♡
[一言] ターゲットロックオンッ! さあ、みんなっ! 見に行くぞっ!
[一言] もしもし、ポリスメン?とかやっかみでされたらマジヤバ案件ですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ