聖女ちゃんおいて塾へ。
Q:投稿が遅れた理由はなんですか?
A:きょーすけの苗字を作者が考えてないことにやっと気づいたからです。
今日は夜もう1話更新予定です。
と言うわけで教室へ。
「こんちわーっす」
「お疲れさまですー」
室長に挨拶して教室へと入り、講師スペースの白衣に袖を通す。んー……。
デスクで事務作業している室長に声を掛ける。
「室長、ちょっと良いすか?」
「ちょっと待ってね…………はい、肘川先生」
この塾の室長は気のよいオッサンである。彼に申し訳ないが話をしておかんと。
「バイトなんですが……辞めさせて貰えないかと」
「なんと。就職決まった?」
室長は驚いた風を見せ、だがにこやかに言う。
「あー、いや。決まって無いんですけどちょっと本腰入れてやろうかと。で、ぶっちゃけ決まらなかったら実家戻ろうと決めたんで」
「なるほど」
「申し訳ないですが……」
「いや、それは肘川先生の人生には大事だろ。もちろんそりゃ、うちにとっては苦しいけどね。いつまで居てくれる?」
「大学生が試験中で一番講師が足りない7月末まではいようと思います」
「あー、ありがたい。分かりました。今度折を見て他の講師に引き継ぎお願いします」
俺は頭を下げ、授業用のデスクの方へと向かう。授業の準備をしていると間もなく、他の先生や生徒たちがやってきて授業が始まる時間となる。
そして授業が進んで、2つの授業が終わった7時55分から8時の休憩の時間。教室が一番混んでいる時間帯だ。
「ひじかわせんせー!」
中学2年男子の水渕君が大声で声をかける。
いつも元気でうるさい担当生徒である。
「こんにちは、水渕君。来るなりうるさいけど、どうした」
「かーちゃんから聞いたんだけどさ!」
「おう」
「すげー可愛い女とデートしてたってマジ!?」
んぐっ!?