聖女ちゃんの写真。
「どーした? きょーすけ」
「はい、ツェツィリー笑ってー」
ツェツィリーちゃんは梱包材を横に起き、首を傾げてからにこりと笑う。
うん、かわいい。
俺はスマホのカメラ機能でパシャパシャと彼女をとる。
「あー なんかみた」
「うん?」
「むさしこやまの まちなか かいもの しょくじ にたような しかくいの むけられてた」
あー、確かに。
「あれで何をされてたと思う?」
「…………あくりょうたいさん?」
「うーん、呪符的な?」
「じゅふてきな あってる?」
「全然違う」
ぷう。とツェツィリーちゃんがふくれる。
ローアングル!ローアングルからとるのです!と脳内で声が。いやべつにスカートじゃないのでいいんですけどねー。
ツェツィリーちゃんの靴下はいた足の裏が見えるアングル!
シャツの下から少しお腹が覗く感じ!
「うむ」
俺はひとしきり彼女の写真をとり、満足して立ち上がる。
「おわった?」
ちょっとまってねー……よし。
俺は頷くと、今とった写真からキレイに撮れたモノを表示させて彼女に渡す。
「はい」
「うん? ありがと……うひゃあ!」
スマホを受け取ったツェツィリーちゃんはまず鏡かと思ったのかスマホに向けて手を振り、画像が動かないのを見て固まると、驚きのあまりスマホを取り落とす。
落とした先は胸の上。スマホがたゆんと揺れる。
「大丈夫?」
「だだだ だいじょばない! わたしー!」