聖女ちゃんダメになる。
前話修正、etomoの1階、今ビアードパパなくなってます、すいません。……ホームページくらい修正してくれ。
また、現在武蔵小山のMUJIcomではビーズクッションは売っていません。あったり無かったりするかも。
「くっしょん?」
「柔らかい椅子、座布団のこと」
「ああ ……わたしを だめにする?」
「ダメにする」
ツェツィリーちゃんは首をかしげ、聞き返して俺の目の前にあるクッションを見る。
「すわると のろわれる?」
「呪われない、それは大丈夫」
ふーむ、と頷き、クッションを触る。指が沈んでいく。
「やわらかい?」
彼女は手を置き体重をかける。
「ふおぉぉぉ!?」
抵抗なく手がクッションに潜っていくのに驚愕の声を上げた。
周囲の客がこちらに注目する。
「しずむ! なにこれ!」
「ツェツィリーをダメにするクッションだよ。さあ、座ってみようか」
俺がにこやかに言うと、彼女はおそるおそるクッションに腰を落とした。
「ふおぉぉぉ」
ゆっくりと身体が倒れていき、クッションにのみ込まれていく。
「ひゃああぁぁぁ……」
ツェツィリーちゃんは身体をクッションに沈め、脱力していく。
「あー……」
右手でクッションを撫でて、やわやわと揉む。
彼女は満足そうな表情で笑みを浮かべ、ゆっくりと目を閉じた。
「むふー……」
「どーっすか」
しばらく待って俺が声をかけるとツェツィリーちゃんが呟く。
「……ツェツィリーは ……だめになった」
通りすがりのお客さんが笑う。俺は彼女に問いかけた。
「欲しいですか」
「…………………………ほしい」
やむなし。買うかー。