聖女ちゃんつつかれる。
「でも きょーすけ よくねてたし」
ベッドの上にころんと転がったツェツィリーちゃんが上目遣いに不平を述べる。
俺はため息をついてそれに答えた。
「その気持ちは嬉しいけど、それで脚を痺れさせてたらしょうがないでしょ」
「うう でも」
俺は人差し指で彼女のももをつつく。
「ひゃっ!」
…………もう一度つつく。
「ひうっ……」
…………。
「きょーすけ……?」
今度はふくらはぎをつつく。
「!?」
裏切られた!というような表情でこちらを見上げるツェツィリーちゃん。これは……良いね。
太もも、ふくらはぎと連続してつつく。
「はぅっ や やめ……」
足の裏をつつく。
「そ そこはらめぇ……!」
下半身の自由が効かない動きで、匍匐前進のように逃れようとするので、彼女の足首を捕まえて引き寄せる。
「ツェツィリー、反省は」
「……はんせい ない」
俺は足の裏を連続してつつく。
「ひゃう! らめ! らめぇ!」
まな板の上の魚のように身を捩らせるが、足首を握られているからだめなのである。
「ツェツィリー、我慢しない」
「らめ! つつくらめ!」
俺は一度手を止める。
ツェツィリーちゃんは抵抗を止め、そっとこちらを見上げてきた。
俺はにっこりと笑い、優しいタッチで足の裏をくすぐり始める。
彼女の顔が絶望に染まる。
「もっとらめぇ! ゆ ゆるして!」
「我慢しない?」
「しない! しないからぁ……!」
よし、俺は手を離し、ツェツィリーちゃんはぱたりと動きを止めた。
「……きょーすけ ひどい」