聖女ちゃんがいる。
軽い連載です。1話500~1000字くらい。
でも頑張って毎日2話とか更新してる。
朝、俺が目が覚ますと隣に美少女が寝ていた。
「は?」
シングルベッドの上、目の前10cmに、赤みがかった金髪。ストロベリープラチナブロンドである。
無論、知り合いじゃあない。
「うぇぇぇ!?」
距離を取ろうとしてベッドから転がり落ち、ばたんと腰を打ってさらにずざざと後退りし、狭い部屋の逆の壁にぶつかる。
「いたぁ!」
相当うるさかったと思うが、美少女は目を覚さなかった。
「…………えーと」
まじまじと顔を見る。めっちゃ可愛い。眠れる彼女の睫毛は長く、鼻筋はすっと通り、小さな桃色の唇からはすぴすぴと寝息が漏れていた。
脳内に『ロシアの妖精』って言葉が浮かび、いやいやそんなレベルじゃねえぞって思い、いやそうじゃない。そもそもなんだこれと浮かぶ。
俺の掛け布団を奪って寝ていたのか、蓑虫のように布団に包まっている。
そういやー、夜中何かに押しつぶされたような感触があって一回目が覚めたような気がするけど、そのまま寝落ちたような。
今は5月、布団を持っていかれたから肌寒いのか。二の腕を擦る。
「……はっ!」
きょろきょろと部屋あたりを見渡す。
ガラリと窓を開けて左右を見る。バルコニーにいた野良猫が驚いて逃げ出す。早朝のまだ人のいない町の気配。
ワンルームアパートの部屋を横切り玄関へ。左右を見渡すが人影はない。
部屋へと戻り、美少女の顔を見る。すぴーと寝息が聞こえる。
「え、看板持った人は?
誰も『テッテレー!』とか言わないの?」
感想返しは纏めて活動報告で。
次話以降の展開全く考えてないので、アンケートとかとりながらやっていこうかと思ってますので興味あればぜひー。
ついでにブクマとか評価とかくれると聖女ちゃんが喜びます。