スライム、イベント発生だってよ。
爆食、君なんて大袈裟なスキル説明に成長したんだ、でも進化するしかないよね。ポチっとな。
『爆食は瞬食、飽食に進化、分裂しました。』
瞬食と飽食はどんなスキルなんだ?
瞬食Lv1
瞬間的な速度で食べる。
最終的な速度はわからない。
飽食Lv1
食べる範囲が広がる。
最終的な範囲はわからない。
結論、結局食べるしか能がない。
どれくらいの速度かスキルレベル上げがてらに食べてみるか。
バッッッ!
は、早くないか?
す、ステータスを見てみるか。
スライム
Lv1
HP2
MP120
STR1
VIT400
INT1
MIND1
AGI2000
固有スキル
瞬食Lv1 飽食Lv1
無限の胃袋ー
スキル
物理耐性LvMAX(進化可能)
なんじゃこりゃゃああ!
まさか、動きが速すぎてそれでステータスが育ったとでもいうのか!
まさか、マッハを超えていたのでは?
そう考えると納得できる。
音の壁にぶつかり続けてるのだから防御力が上がるように成長するのはあり得る。それも含めて物理耐性LvMAXなんだと。
物理耐性進化してみるか。
『物理耐性は物理無効に進化しました。』
こ、これは強い、物理系モンスターに関しては最強だ。
しかし、最近インフレしてきたな。
ん、メールボックス?
今度はなんだ?
『ゲーム開始から約一週間が経ちました。そのため、第一回大規模イベントを開催します。このメールをみたものは全員強制参加とさせていただきます。
イベントの内容は魔物対人間。
そして魔物側の貴方はスタンピートがおこるのでその際人間側と戦ってもらいます。準備してお待ち下さい。
by運営』
なんだ、これ?
強制というところが酷いな。
しかし、これでここから出られるな。
何もないからスキルレベル上げしかできなかったんだよな。
しかし、まだ食うことしかできないから、こう触手とか動かせるようになろう。そして、なんとか触手を作って武器として活かせるようになったころに転移が起きた。
あぁそろそらかなんてことを考えていたら急に飛ばされた。
どうやら、モニターがあり、そこから戦闘を見られるようだ。
広さは百人いても余裕で入るだろう、そしてそこは数々の魔物にあふれていた、とはいかず。
少数の弱そうな魔物がいた。
その数は五体。
スケルトンと呼ばれる骨のみで動くモノ。服はなく、骨はボロボロであった。そのせいか、弱く見える。しかし、ないはずの目からは強い意識があり、そのモノの手には剣が握られていた。そして静かに佇んでいた。
次にレイスと呼ばれるであろう人型の幽霊がいた。その者はどこか臆病に見えた。すこし背を縮こませおどおどと話していた。
その隣にいたのは
緑の肌、尖った牙、子供ほどの小さな背。俗に言うゴブリンであった。
しかし、一般的なゴブリンより、筋肉がついており、よく鍛えているということがわかる。この者はどうやら筋肉の素晴らしさを語っているようだった。
それを否定し喧嘩をしているのは蜘蛛であった。
しかし、その大きさは普通の蜘蛛とは違い大きさは大人の腰ほどあり虫嫌いの人が見たら卒倒するであろう。どうやら頭は良さそうだがすこし残念な人らしいと言うのが会話からわかる。
それを気にせず走り回っていたのが1人、蛇であった。
無邪気に走り回り、楽しんでいるようだった。
魔物はどうやらキャラが濃い人しかなれないのでは?そんな疑問が出てしまうのは自分だけだろうか。
頑張ってあの輪に入ってきますかね。