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帰ってきました

「セシル!!!」


アランお兄様が両手を広げて走ってきます!


「アランおにいしゃま!!!」


感動の再会です!!アランお兄様に抱きつくと、ぎゅーって抱きしめてくれました。


「セシル!!会いたかったよ。元気にしてた?」


「セシルもアランおにいしゃまに会いたかったです!!さびしかったです」


「セシル!!お兄様もセシルがいなくて寂しかったよ」


「アランおにいしゃま!!」


社交シーズンから家族が帰って来ました。ここは、まだ玄関ホールでです。

「はぁ、王都にいる間、重症化して行ってると思ったけど、ここまできてたか」

そう呟いたのは父親のレオンです。

「あら、貴方も気づかれてたんですね。」

シュゼットはちらりと見ながら、兄と妹の感動の再会をウジューヌとエドガーはどうして良いかわからず両親にくっついて見ています。

「アランの友達の父親経由で聞いた。学園では相当妹でのろけてたらしい」

「まぁ」

「シスコンすぎじゃないかと心配されてたよ」

「それは・・・」

そろそろ婚約者を探そうという時に、シスコンだなんてついてしまうのは問題ではないかしらっとシュゼットは思いました。仲が良いのは良いのだけれど、ちゃんと婚約者ができた時に大切にしてくれるかしらっと。


ジョゼフはセシルとアランを見て、たまらず母親に抱きつきました。

「お母様、お父様!ちゃんと留守番できたよ!!」

「まぁ!偉いわジョゼフ!」

「偉いな、ちゃんとセシルの面倒も見てくれたんだって。さすがジョゼフ、立派なお兄ちゃんになったな」

そう言いながら、お父様にジョゼフは抱き上げられました。

「お父様!!」

ぎゅーっと抱きつくジョゼフにレオンは優しく頭を撫でました。


「アラン、独り占めは良くないわ。そろそろ、セシルを解放しなさい」

「ママ!!」

「セシル〜ただいま」

久しぶりのママです。嬉しくってなんだか涙が出てきました。

「あ〜セシル、寂しかったのね。今日はママとパパと一緒に寝ましょうか」

その言葉にすかさずジョゼフお兄様が反応しました。

「ぼくも!」

「良いわよ、ジョゼフ」


「セシル、俺たちもいるぞ!」

「ウジューヌおにいしゃま!エドガーおにいしゃま!」

「ただいま、セシル」

「おかえりなさい!」

「「ただいま」」


家族ん全員一緒がやっぱり良いです。ジョゼフお兄様と一緒に遊ぶのも楽しかったけど、やっぱり寂しかったです。お母様とお父様とジョゼフお兄様と並んでベットにはいれば、お兄様と一緒に笑っちゃいました。

ママとパパ一緒に並ぶとあったかいです。

「お土産いっぱい買ってきたからね。明日には届くと思うから」

「おみやげ!」

「なんだろうね」

「お留守番ができた二人にとっておきのものよ」

お母様にトントンとされてたらなんだか眠くなってきました。もっとお喋りしたいのに。




お父様とお母様は朝一番にちゅーしてました。

「おや、我が家のお姫様もお目覚めだ」

そういってお父様がセシルの頬にちゅーしてくれました。

「んーぼくもー」

ジョゼフお兄様もしてもらいました。セシルはママにします!

「ふふふ、ありがとう」

みんなで着替えて食堂に着くとお兄様達がもういました。

「おはよう、セシル」

「おはようございます」


食堂が賑やかです。ジョゼフお兄様と一緒に手を繋いで椅子に着こうとしたら、アランお兄様に抱き上げられてしまいました。

「アランおにいしゃま?」

「セシル、いつも僕の隣の席だろ?」

「ほえ、セシル。ジョゼフお兄様と座ってるよ?」

この2ヶ月いつも並んで座ってました。

「お兄様の横はいや?」

アランお兄様が悲しそうな顔をして聞いてきました。そんな嫌だなんてないです。

「ううん。いやじゃないです」

「じゃーいいよね」

「・・・セシルは僕の横に座ってたのに」

ジョゼフお兄様が頬を膨らまして怒ってます。

「ジョゼフ、アランお兄様は、セシルと離れて禁断症状が出たんだ。しばらくはアランお兄様に譲ってあげて」

エドガーがジョゼフの横に座って耳打ちしました。

「禁断症状?」

「そう」

「なにそれ」

「今はわからなくて良いよ」

「えー」


そんなやりとりをしてるなんて知らずに、セシルは久しぶりにアランお兄様にアーンしてもらいました。久しぶりにアランお兄様に絵本を読んでもらって、ジョゼフお兄様と一緒に覚えた手遊び歌を見せたり。

午後になると大きな荷馬車が到着しました。

皆んなで運んでて開けていきます。ドレスや小物や食べ物がいっぱいです。


「しゅごいです」


「社交シーズン中に買い出しも済ませるからな」

そうお父様が笑いながら言いました。

「王都まで遠いですからね」

そう言いながら、お母様が可愛い帽子屋アクセサリーをセシルの頭につけては外しーを繰り返してます。

「来年のためにもね」


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