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 七月になり、一学期の期末テストが終わった。上位陣はいつものメンバーであり、椿もなんとか十五位圏内をキープできている。


 そして、期末テストが終わったということは、夏休みである。問題の夏休みがやってきたのだ。

 レオンが来るのは八月に入ってからだと椿は聞いている。

 どうにか予定を入れようとあがいた椿であったが、杏奈や千弦の予定が詰まっていたり、予約が一杯だったりして無理であった。

 なんとか恭介に頼んで一緒に居てくれるようには頼んでいるので、レオンと行動しても変な噂が立つことはないだろう。

 予定が合えば杏奈も合流してくれるとのことなので不安もない。

 などと椿が考えていると、リビングの扉がノックされ使用人の純子から声を掛けられる。


「椿様、恭介様からお電話が掛かっております」

「恭介から? 珍しいね」


 椿はリビングへと入ってきた純子から受話器を受け取る。

 恭介は滅多に電話などしてこないのに珍しいこともあるものだと思いながら、椿は電話に出た。


「もしもーし」

『……相変わらずノーテンキそうな声だな』

「開口一番それ? ケンカ売ってんの?」

『売ってない。それよりもお前、今日暇か?』


 開口一番に失礼なことを言われ、ムカッとした椿であったが、恭介から予定を訊ねられたこともあり、すぐに今日のスケジュールがどうなっていたかを考える。


「今日は、習い事もないし出掛ける予定もないから暇だけど、それがどうしたのよ?」

『父さんと夕食を外で食べることになったんだが、一緒に行かないか? 水嶋グループ系列のイタリアンの店なんだが、ドルチェのガトーショコラとパンナ・コッタが美味しいと評判なんだ』

「何だか急な話ね」

『さっき父さんから連絡があって、誘われたんだ。椿も呼んだらどうだって言われてな』


 それで電話を掛けてきたのかと納得した椿は、一旦会話を保留にして母親へと許可をもらいに行く。

 あっさりと母親からの許可を貰った椿は、恭介に許可が出たので一緒に行くことを伝えた。


「ところで、迎えは寄越してくれるのよね? それとも現地集合?」

『こちらが迎えに行く。十八時過ぎに行くから、ちゃんと準備しておけよ』

「了解。待ってるわ」


 恭介との電話を終えた椿は、リビングの時計を確認する。

 時刻は十四時を少し過ぎた辺りだったので、迎えまでは相当時間がある。

 椿は部屋に戻り、着ていく服を選んだり、夏休みの宿題をしたりして迎えが来る十八時までの時間を過ごしていた。


 佳純が十八時になる少し前に椿を呼びに部屋へとやってきた。おそらく恭介が迎えにきたのだろう。

 椿の予想通り水嶋家の迎えがきたと告げられ、椿が玄関へと向かうと、恭介が母親に挨拶をしているところであった。


「ごきげんよう、恭介さん」

「急に誘って悪かったな」

「伯父様は忙しい方ですからね。急にお声が掛かったとしても仕方ありませんよ」

「……あぁ。そうだな」


 いつになく大人しい恭介を見て椿は何か引っかかるものを感じたが、まぁ、美味しいものが食べられるしいっか、と深くは考えなかった。


「椿ちゃん、お兄様によろしくね。あと、あまり食べ過ぎてはいけないわよ?」

「出された料理しか食べませんってば。あと追加で頼まないので大丈夫ですよ」


 椿が何度も大丈夫だと言っても、母親は心配そうな表情を浮かべては、でもねなどと注意をしてくる。

 少しは娘のことを信用して欲しいものだ。


 母娘で押し問答を続けていると恭介が伯父を待たせることになるからと母親に言ったことで、ようやく会話は終了する。

 母親に挨拶をした椿と恭介は、水嶋家の車に乗り込んでイタリアンのお店へと向かった。


「そういえば、今日のお店は水嶋の系列なのよね。イタリアンっていったら、もしかして前に新規事業でオープンしたところ?」

「あぁ、朝比奈陶器社の食器類が使用されているところだ」

「……系列店ならプライバシーは守られてるわよね」


 実は、水嶋家の迎えがくる間に母親から、今日行く店は何度か父親と利用しているのだと聞いていた。全個室で他人の目を気にしなくて済むとも言っていたので、気が楽といえば楽である。


「今日は、貸し切りで僕達以外は居ないらしいから安心しろ」

「当日になんてはた迷惑な。大体、他のお客さんが居たとしても、そもそも高級店なんだから利用する客層だって分かってるし、そういう人がジロジロ見てくるわけないじゃない」

「いや、食べ過ぎたとしても恥をかかなくて済むって話だ」

「だから、出されたものしか食べないって言っただろうが!」


 コース以外の料理を椿があれこれと頼んで食べるとか思われるのは心外である。

 少なくとも、椿は節操なく頼むことなどしないし、コース料理以上は食べない。

 人から勧められたら話は別であるが。


「どうせティラミスを追加するに決まってる」

「追加はしないけど……お土産ってあったっけ?」

「お前って奴は……はぁ、一応お土産として持ち帰ることは可能だ」

「良かったー。家族の皆に買って帰ろっと」


 椿は、ニコニコしながら早くお店に着かないかなーと呟いて窓の外を眺めている。

 食べ物のことになると並々ならぬ情熱を燃やすということを、椿と長い付き合いのある恭介はよく知っていた。

 ここで椿に食いしん坊だとか言おうものなら、店に到着した後も彼女と不毛な言い合いを続けることになるのもよく分かっている。

 椿との付き合いで恭介は忍耐というものを学んだはずだ、と忙しなく足を動かしているイトコを見て注意したい衝動を抑えた。


 ほどなくして車は目的のイタリアンのお店に到着し、車から降りた椿と恭介はスタッフに案内され店内へと足を踏み入れる。


「少し薄暗いんですね」

「足下気を付けろよ」

「分かってますわ。伯父様はもういらしているのかしら?」

「会社からそのまま来ているはずだ」


 椿は「そう」とだけ呟いて、前を向いた。

 ある個室の前まで案内され、スタッフが扉を開ける。

 恭介に先に入るようにジェスチャーで示されたため、椿は個室の中へと入ろうと足を動かした。

 個室内に一歩目を踏み入れた瞬間に椿は誰かに背中を押されてしまう。

 衝撃で二、三歩足を前に進めてしまい、椿は完全に個室へと入ってしまった。

 え? と思い椿が振り返った瞬間に、無情にも扉が閉まり、取っ手を動かしてみるがうんともすんとも動かない。

 

「え? ちょっと! 恭介さん!?」


 お前何してんだよ! と思い、椿は扉を叩いてみるが反応はない。


「開けて下さいな! どういうことですの!?」

「落ち着けよ」

「これが落ち着いていられますか!」


 声を掛けられたことで、椿は後ろを振り返り、声を張り上げて再び扉に視線を戻した。


「え?」


 ちょっと待て、個室に誰かいるっていうか、金髪の男がいたぞおい。


 居ないはずの人間が一瞬だけだが目に入ったことで、椿はすぐに勢いよく後ろを振り向いた。

 ちょうど扉から死角になる方向に、金髪の男……もといレオンが座っていた。

 無表情で片手を上げているレオンを見た瞬間。


 あいつまた、いとこ売りやがった!!


 と、椿は自分が恭介に騙されたことを理解したのだった。


「とりあえず座ったらどうだ」


 レオンに勧められ、諦めた椿は大人しく彼の正面の椅子に腰を下ろした。

 個室内にはレオンもしくは恭介が人払いをしているのかスタッフの姿はない。


「来るの来月じゃなかった?」

「恭介に、『どうせ本当の予定を言ったって、椿は他の予定を詰め込んで来ないに決まってるから一週間ずらして教えとけ』と言われてな」


 椿は恭介に自分の行動が簡単に読まれていたことにガックリと肩を落とした。

 

「その様子じゃ、俺がここにいることは教えて貰ってなかったんだな」

「恭介さんと伯父様との食事だと伺ってましたからね」

「それはそれは、個室に俺が居てさぞや驚いたことだろう」

「本当よ! 思わず振り返ってしまいましたもの」


 椿の言葉を聞いて、先ほどの綺麗な二度見を思い出したのか、レオンは顔を下に向けて肩を震わせている。


「失礼ですわね」

「……っすまない。だが、あれは綺麗な二度見だった」

「仕方ないでしょう! いらっしゃるなんて思っていなかったのですから」

「、ゴホッゴホッ」


 咳で笑いを誤魔化すなよ!


「……悪かった。それよりもそろそろ料理を運んでもらっても構わないか?」

「無理矢理終わらせようとしてますわね。まぁよろしいですわ」


 ここで話していても時間だけが過ぎてしまう。それなら食事をしながら不満を口にした方がいい。

 決してお腹が空いたからではない。


 椿の了解を得たレオンの合図により、料理が運ばれてくる。

 

「私が日本で貴方と二人きりになれない理由はもう御存じでしょうに」

「マダム達は暇だからな。他人のスキャンダルがご馳走なんだろう」

「ですので、日本にいらっしゃっても私はレオン様と行動を共にするのに制約がございますの」

「偽の婚約者というのも大変だな。それと、色々と俺の耳にも届いてはいるぞ。恥を知らぬ者が身近にいると苦労するな」


 その言葉に、椿はレオンが美緒のことを知っているのだと悟る。

 

「……それを御存じであれば分かっておられると思いますが、私はあまり」

「血など関係ない」


 父方の血筋はよろしくないので貴方には相応しくありません、と言おうと思っていた椿は、レオンに遮られたことで彼の顔をジッと見てしまう。


「どれだけ血縁者にダメな奴がいたとしても、本人に問題がなく真っ当な人間であれば関係などない。それに、こちらの身内に加わるに当たってその縁者が口出しするようであれば、徹底的に排除すればいいだけの話だ」

「あり得ない未来ですが、仮定の話だとして、貴方やグロスクロイツ家がそこまでのリスクを背負うメリットなどありませんでしょう?」


 実際、倉橋が口出しすることなど不可能であるし、しようとしても水嶋家か朝比奈家が止める。

 大体、椿がグロスクロイツ家に嫁ぐと思われているのは心外である。加えてレオンが椿に対する恋心をなくす可能性を彼女は諦めていない。


「俺は椿さえいればそれでいい。グロスクロイツにしたって、水嶋家と繋がりを持てるのだから願ったり叶ったりだろう」


 真顔で言ってのけたレオンを見て、椿は心の底から彼は物好きだと思わずにはいられない。

 椿がそれを口に出したら、倍の口説き文句が返ってくるのはこれまでの経験でよく分かっている。


「ところで、恭介はまだ好きな奴ができないのか?」

「できる訳ないでしょう」


 恭介が他に好きな人を見つけて、その人と結ばれない限り、椿は自分の恋愛に積極的にはなれない。

 だから、レオンは恭介の恋愛事情が気になるのだろう。

 仲が良いといっても、人に弱みを見せることのない恭介が自身の恋愛相談をレオンにするとは椿には思えないし、今現在でいえば美緒が絶賛邪魔をしているので、近寄る女性は彼女自身か彼女のグループの女子生徒以外いないのだから、好きな人などできるはずがない。


「ふん。他の女を押しのけても近寄って行く度胸のある女はいないのか」

「いらっしゃる訳ありませんわよ。そもそも、レオン様はなぜそこまで詳しくていらっしゃるの?」


 もしや、誰かに探らせているのかと思い、椿は問い掛ける。


「恭介本人から聞いたこともあれば、家が集めた情報もある。ある程度のことは分かっている。勿論、椿が学校でどう振る舞っているのかもな」


 椿は、知っているのなら百年の恋も冷めてくれないだろうか、と遠くを眺める。

 そろそろレオンに幻滅してもらうネタがなくなってきているのだ。


「前にも言ったと思うが、俺はいつまでも椿を待つつもりだ。椿の事情も分かっているから無理に口説こうとは思っていないが、好意を持ってもらいたいのも事実だ。人目に触れる場所では二人っきりにならないが……その、他に人が居ない状況であれば二人で会ってくれると嬉しい」


 レオンが、やや頬を赤らめながら話しているが、椿はときめく以前に彼に対して申し訳ないという気持ちが先にきてしまう。

 だが、レオンに申し訳ないと思っていると伝えても、彼は気にしないし問題だとも思わないだろう。

 諦めてもらう為に、椿はレオンへの手紙の返事を極端に少なくしたり、あまり連絡をとらないようにしたり、素っ気ない態度をとったりとしていたのだが、効果はない。

 

 考え込んでいる椿を不審に思ったのか、レオンが食事の手を止める。


「……二人っきりが無理なのであれば、恭介や杏奈が一緒でも構わない。だから、俺との交流を絶つのだけは止めてくれ」


 真剣な顔をして切々と訴えるレオンの声を聞いて、椿はゆっくりと口を開く。

 

「……交流は絶ちません。絶ったところでレオン様が大人しくなさる訳がありませんもの。ですが、二人っきりは今回限りにしていただきたいと思います。つまりは今まで通りでお願いします、ということですわね」


 実際、連絡を絶つことは可能だろうが、交流自体を絶つのは不可能である。

 朝比奈家のパーティーに絶対に参加するレオンと一言も話さないというのは無理な話だ。

 実行したとしても、ありとあらゆる手段を用いてレオンは椿と接触を図ろうとするだろう。大体、それをやられると無関係の人達にレオンが椿を好きだというのがバレてしまい、話に尾ひれがついて出回る可能性もある。

 レオンと恭介を手玉に取る悪女、などと噂されるのはご免だ。


 交流を絶たないという椿の言葉を聞いたレオンは、笑みを浮かべて喜んでいる。


「それを聞いて安心した。今日はだまし討ちのような真似をして悪かった。恭介にも今日のことは説明して、同じことが起きないようにするから」

「恭介さんなりに気を遣っただけでしょうから、気にしておりませんわ。全く、人のことよりもご自分のことを考えればよろしいのに」

「それだけ椿のことを心配しているのだろう?」

「それはそうですが……。まぁ、ここであれこれ言っても仕方ありませんわね」


 恭介本人が居ない場所で何を言っても意味はない。

 

「椿、ドルチェを追加で頼むか?」

「……全く、どいつもこいつも。ドルチェの追加はいたしません。お土産にティラミスを頂く予定ですから大丈夫です」

「なら良かった。店の方には、帰るときに渡してもらうようにすでに手配済みだ。菫や樹と食べてくれ」


 あまりのレオンの有能さに、椿はほんの少しだけキュンとする。

 椿がほんの少しだけキュンとしたことなど知らないレオンは、腕時計に目を向けている。


「もうこんな時間か。名残惜しいが、そろそろ出よう。遅くなると薫がうるさいからな」

「帰ったら質問攻めにされそうな気がしますわね」

「心配しなくても、恭介の父親に八つ当たりする結果になるだけだ。安心しろ」


 それはそれで伯父に対して申し訳ないとも思うのだが、と椿は喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。

 今回のことだが、もしや、伯父も一枚噛んでいるのではないだろうか、との考えが過ぎったからである。

 中学生である恭介一人の力で水嶋の系列店であるこの店を貸切にするのは難しい。

 けれど、伯父が手を回したのならば可能であるし、そう考えるのが自然だ。


 共犯者である伯父には父親の八つ当たりに付き合ってもらおうと思い、椿は席を立った。

 スタッフが居ないので椿が扉を開けようと取っ手に手をかけると、背後から伸びてきた手に扉を押さえられ邪魔をされた。

 何だ? と思い椿が取っ手から手を離して振り向くと、レオンがいつもより近い距離にいて驚いてしまう。

 距離を取ろうと椿は後ずさるが、すぐに背中に扉が当たった。

 心の中で狼狽えている椿に気付いていないのか、レオンはもう片方の手を伸ばして彼女の長い髪を一房手に取り、自分の方へと持っていくと髪の毛に軽く口付ける。

 何年か前にもこんなことがあったな、と今の行動に特にときめくこともなかった椿が思い出していた。

 

「引き留めて悪い。……もう少しだけ、二人っきりで居たかったんだ」

「いえ、少し驚いただけですので。……それより、前も髪に口付けておりましたわね。外国の方はスキンシップが激しいと思っておりましたから意外ですわね」

「ハグなんかしたら、心臓発作で俺が死ぬからな」

「大げさだな!」

 

 予想していなかった返答をされ、椿は素に戻って思わずレオンにツッコミをいれてしまう。


「大げさなものか。俺は」

「はい、出よう。出て恭介に文句を言って帰ろう。さぁ、部屋を出て帰ろう」


 また何か言われると察し、椿はレオンの言葉を遮って個室の扉を開けた。

 レオンの隙をついたので、彼は反応が遅れてしまい、今度は簡単に扉が開く。

 個室の外には、そろそろ出てくると思っていたのか、伯父と恭介が揃っていた。


「ドルチェは美味しかったか?」


 含み笑いを浮かべている恭介の問いに、椿は頬を膨らませる。


「誰かさんがイトコを売ったお陰でね」

「済まない。だが、こうでもしないとお前はレオンと一緒に過ごさないだろう?」

「事情を考慮して下さいと申し上げておりますのよ。それと、二人っきりの件でしたら、レオン様と話はついておりますので、詳しいことは彼から伺って下さいな」


 椿がチラリと視線をレオンに向けると、彼は恭介に向かって意味ありげに頷いた。


「その件は、明日話そう。椿、今日は来てくれてありがとう。おかげで楽しい時間が過ごせた。明日以降、出掛けるときに恭介と一緒に来てくれると嬉しい」

「予定が空いていればご一緒致しますわ」

「そいつ大抵の場合、家で本読んでるか宿題してるかだから割と暇をもてあましてるぞ」

「背後から撃ってくるの止めてくれる!?」


 口元をひくつかせながら椿が振り向くと、恭介は明後日の方向を見て視線を逸らした。

 その場では伯父に宥められ、椿は振り上げそうになった拳を下げる。


 会話が止まったところで、スタッフからお土産のティラミスを渡され、車に乗って帰宅した。


 この日以降、レオンが帰国するまで椿は、レオンと恭介の三人でクラシックを聴きに行ったり、杏奈も交えて出掛けたりして過ごす事になり、日本を満喫した彼はドイツへと帰っていったのだった。

 

 ちなみに、伯父は父親から八つ当たりされたものの、逆にやりこめてしまい、半泣きで帰ってきた父親は母親に慰められていたのだった。

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