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そんなこんなで月日は経ち、季節は秋。鳳峰学園初等部の修学旅行である。

鳳峰の修学旅行は飛騨高山での自然学習である。郷土工芸品作りや農業体験等を行う事になっている。

修学旅行の班決めで椿はささっと藤堂千弦の腕を取り必死の形相で頼み込んだ。


「お分かりですわよね?私、千弦さんに拾ってもらわないと最後まで残った挙句、じゃんけんで負けた班にお荷物として押し付けられる運命なんですのよ」

「それは貴女の自業自得でしょう。…けれど、他の皆さんの手を煩わせるのも申し訳ありませんし、構いませんわ」


と、言うやり取りを経て椿は無事に千弦と同じ班になれた。

同じ班には蓮見も居るので安心と言えば安心である。


当日、電車を乗り継ぎ昼過ぎに飛騨高山へと到着した。

宿泊予定の旅館へと移動し、担任から班長が部屋のカギを受け取り、一旦全員部屋へと戻って荷物が届いているか確認をする。

その後、宴会場の広間へと移動し、昼食を食べた後、学年主任から諸注意を聞きクラス毎に別れ初日の行程をこなしていく。

椿達のクラスはさるぼぼ作り体験をする事になっている。

1個しか作れないのは残念だが、作り方を覚えて家で家族分のさるぼぼを作ろうと意気込んだ。

意気込んだのだったが、さるぼぼを作る館内の作業室に入り、さるぼぼの材料を見た椿はその場に膝をつきそうになった。


「椿さん、何故あからさまに落ち込んでいらっしゃるの?」


千弦の言葉通り、椿はガックリと肩を落とし悲壮感を漂わせていた。


「1つしか作れないので、作り方を覚えて家で作ろうと思っていたのですが、まさか材料は用意されていて、組み立てるだけだとは予想しておりませんでしたの」


そう、そこには頭部と胴体部が既に作られている材料が並べられていたのだ。

それらを眺めた千弦は椿の肩に手を置いて顔を覗き込んで来た。


「1つ1つはそう難しくなさそうですし、型紙さえあれば作れますわよ」


ね?だから元気出して、と千弦が励ましてくれた。

その励ましを聞いた椿は少しだけだが、気持ちが浮上した。

しかし、前は刺すような視線しかしてこなかったのに、こうも態度が真逆になるとは、気持ちが追い付かないと言うか、不思議な気持ちになる椿であった。


さて、班毎に別れてさるぼぼ作り開始である。

頭と胴体は既に作られており、組み立てるだけとなっている。色は赤・ピンク・黄・青・緑の5色から選べるので、椿はオーソドックスな赤を選んだ。

千弦も赤を選び、他の人達はそれぞれ自分の好きな色を選んでいる。

まずは前掛けに願い事を書いていく。

やはり家内安全だなと椿は前掛けに家内安全と書き込んだ。


「また家内安全ですの?確か七夕祭の時も家内安全でしたわね」

「同じ願い事をしつこく頼んだら神様も根負けしてくれるかなって思いまして」


うわぁ…と言う目で千弦から見られてしまった。


さらに、さるぼぼに付けるお守り袋の中にも願い事を書いた紙を入れた。

さて次は頭巾作りである。端にボンドをつけて、さるぼぼの頭部にぐるりと巻きつける。

巻きつけた後、残りの部分を綺麗に折りたたんで頭巾にすると頭部の完成。

そして、針と糸を使い頭部と胴体をくっ付ける。

かなり不格好になってしまったが、何とか頭部と胴体をくっ付ける事には成功した。

先ほどの前掛けをボンドで胴体に付けて、ちゃんちゃんこを着せる。

頭部に紐を通し鈴を付けて、先ほど願い事を書いた紙を入れたお守りもしっかりと胴体へと結びつけ、これでさるぼぼの完成である。


売り物のみたいに綺麗ではないが、中々、味のあるさるぼぼになったのではないだろうか、と椿は自画自賛した。

作成が終わり、心にゆとりが生まれた椿は周囲の様子を窺う。

作り終わった人とまだ作ってる人は半々くらいで、作り終わった人は館内の見学に行っても構わないと担任から説明を受けた。

しかし、班の人はまだ作り終わっていないので、1人で見学に行ってもつまらないし協調性が無さ過ぎる。

なので椿は自分の班の机に戻り皆が終わるのを待っていた。

椿が千弦と行動を共にする事が多くなり、それまで敬遠していた千弦のグループの女子生徒達も2人が喋っている姿を間近で見て、こちらから仕掛けさえしなければ普通の人と思ったらしく、椿と世間話位をする位にはなっていた。

さすがに同じ班の生徒達の作業をジッと黙って見ているだけなのは気まずいので、同じ班の中でも比較的椿と喋ってくれる周防結香すおうゆかに話を振ってみた。


「皆さんの作品を見てまいりましたけれど、大半が青とピンクでしたわ」

「青は勉強運でピンクは恋愛運ですからね。女子はやっぱりピンクですよ。ね、蓮見さん」

「私はそう言うのは興味ありません。どちらかと言うと勉強の方でしょうか」

「相変わらず蓮見さんはクールですね」


周防の言う通り、蓮見はとてもクールな性格をしている。

蓮見は千弦の右腕と言われており、彼女の父親も千弦の父親である藤堂議員の秘書をしていた。

そんな父親を幼い頃から見ていたのだから、父親の上司の娘である千弦をサポートするのは当然の事だと考えているのだろう。

特に千弦は正義感が強く、自分から渦中に飛び込んでいく人だから、ストッパーとしての役割もこなさなければならない。

周囲を見て的確に状況判断をする為に常に冷静沈着であれと心がけているのかもしれない。


「何か」


無意識の内に見ていた椿の視線を感じたのか、蓮見がさるぼぼに視線を向けたまま椿に訊ねて来た。


「いえ、良くバランスが取れていると思いまして感心しておりましたの」


ちなみにさるぼぼの頭部と胴体のバランスの事ではない。千弦と蓮見のコンビのバランスが良いと言う意味だ。


「それを言うなら朝比奈様と八雲さんもでしょう」


こう言う相手の思考を読むのに長けた人って本当に怖いんだよな、と椿は内心冷や汗をかいた。

基本的に相手の裏をかくのを得意とする椿は、裏をかく前に察してしまう蓮見のような人間を苦手としていた。

単純に言ってしまえば、ただの同族嫌悪である。


それからそう時間は掛からず、班の子達はさるぼぼを作り終え、班の子全員で館内の見学に向かった。

飛騨高山の郷土工芸品等が展示されており、普段そう言う物を見ない生徒達は物珍しそうにそれらを眺めていた。

見学も終わり、ロビーにて全員で指導してくれた人達にお礼を言い、バスに乗ってテディベアの館へと向かった。

ここでも展示物を見学し、テディベアだらけのショップで買い物をして旅館へと戻り夕食となった。


夕飯は飛騨牛のステーキや甘鯛の蒸し物などのコース料理で、小学校の修学旅行でこれは無いと椿は遠い目をしてしまった。


「19時にロビーに集合ですって」


班長である千弦がまだ食事をしている椿達の元に戻って来て伝える。


「今日は晴れてますものね。きっと綺麗に見えますわ」

「楽しみね。星空観察」


クラス毎に別れて星空観察を行うのだが、大人数だと付き添いが大変だと言う事で、1日1クラスで行く事になっている。

初日に行かないクラスは先にお風呂に入り、後は自由時間と言う事になっている。


夕食を終え、部屋で体操服に着替え、上から上着を羽織りロビーへと移動した。

既にロビーには生徒が集まっており、点呼を終えた班からバスに乗り込み観察スポットへと向かう。

すでに外は真っ暗になっており、ふとバスの窓から空を見上げると満天の星空を見る事が出来た。


観察スポットに到着し、教師から双眼鏡と下に敷くマットを貰い、広場からは出ないようにと注意を受け、生徒達は地面にマットを敷いてそこに寝転がり双眼鏡を覗き星空を観察し出した。

椿も千弦達と一緒に空きスペースにマットを敷いて寝転がり、双眼鏡を覗いた。


綺麗な星空だ。綺麗な星空だけど、夏の大三角しか分からない。


「椿さん、お分かりですか?」

「デネブ、アルタイル、ベガとカシオペアなら分かりましたわ」

「それは誰でも分かりますわよ」


大体星なんて「わー綺麗」って眺めるだけのもんでしょうよ。

夏の大三角とカシオペアさえ分かれば良いんだ。


「椿さん、貴女これを2学期中にまとめて班で発表する事忘れておりませんわよね?」

「……覚えてる」

「忘れておりましたわね。では椿さんにはカメラマンをして頂きますわ」


と言われ、椿は千弦からカメラを手渡された。

2学期の終わりに修学旅行の思い出をレポートにまとめて班ごとにクラスで発表する事になっているのだ。

その為、説明しやすい星空観察をメインにしようと班の全員で話し合って決めていた。


「分からないなら取り合えず星空を撮影してくださいませ」

「分からないなりに頑張りますわ」


椿はカメラでそこらじゅうをパシャパシャと撮影した。

途中で流れ星が流れて、場が騒然となったり、○○座ってどれー?などと言う声がそこかしこから聞こえて来たりで生徒達は星空観察を楽しんでいるようだ。

かなりの数の星空を撮る事が出来たので、これならばレポートにまとめる分は困らないだろうと椿はカメラを下ろし、肉眼で星空を堪能した。

程なく教師からそろそろ時間だと言われ、椿達はバスへと戻り、マットと双眼鏡を回収され旅館に帰った。


部屋へと戻り、巡回してきた担任から残りの生徒はお風呂に行くように伝えられた。


「あら?椿さんは大浴場に行かれませんの?」

「私は部屋のお風呂で済ませますわ」


椿が大浴場に行ったらきっと気まずい空気が流れるのは間違いなく、皆喋ろうともしないだろうし、だったら最初から部屋のお風呂で済ませた方が楽だと言う考えで残る事を決めた。


「と、言う事でお留守番しておりますわ」


1人で優雅にお風呂に入ろうとしていた椿だったが、待ったをかけてきた人が居た。


「千弦様、体調が優れないので私も部屋のお風呂を使います」

「大丈夫なの?先生を呼んでまいりましょうか?」

「ご心配には及びません。移動するのが少々疲れる程度ですので。横になっていればすぐに良くなります」

「そう。では行ってまいりますわね」


心配そうに蓮見を何度も見ていた千弦だったが、他の生徒に連れられ部屋を出て行った。

椿が見たところ、蓮見は全く体調が悪いようには見えなかったが、見た目で判断するのは良くないと考え直し、蓮見に先にお風呂に入るように勧めようとした。

だが、先に蓮見の方からお風呂を勧められてしまう。


「先にお風呂どうぞ」

「あら、先の方がよろしいのでは?」

「少しばかり、貴女と話したい事がありましたので」


椿が疑問に思った通り、やはり蓮見は仮病であった。

話があると言う事だったので、椿は蓮見の言う通り先にお風呂に入る事にした。

なるべく早い方が良いだろうと速攻でお風呂に入り湯船には浸からず、10分程度でお風呂から上がった。

備え付けのドライヤーで髪を乾かし、布団が敷かれた部屋に入ると蓮見がお茶を用意しており、窓側の机に淹れたてのお茶が入った湯呑みが置かれていた。


「蓮見さんは?」

「すぐに入ります。お茶を飲んで少々お待ちください」


椿に断りを入れ、蓮見は浴室へと消えて行った。

その後ろ姿を眺めた後、椿は淹れたてのお茶をゆっくりと飲みながら彼女がお風呂からあがって来るのを待った。


蓮見も椿と同じくカラスの行水らしく、早々にお風呂からあがって来た。

彼女は自然乾燥派なのか、タオルを頭に巻いたまま椿と相対する形で椅子に腰を下ろした。


「お茶、入れ直しましょうか?」

「いいえ、結構です」


立ち上がりかけた椿を手で制し、蓮見は冷めたお茶に口をつけた。

蓮見が話したい事と言えば、当然だが千弦の事であろうと椿は予測していた。

お茶を飲んで落ち着いたのか蓮見が湯呑みを机に置き、口を開いた。


「千弦様を利用なさるつもりは本当に無いのですね」


そう蓮見に問われ、椿は彼女が何を言いたいのかを理解する。

つまり、蓮見は千弦が不利益を被る事態になる事を恐れているのだ。

椿が千弦を利用するだけ利用して裏切るのではないかと疑っている。

いくら素を見せたところで、それすら演技だと言われてしまえば、それが素だと証明する事は出来ない。

なまじ二面性を持つ椿だからこそ余計にだ。


そして、椿と蓮見には似通っている部分があった。それは大切な人の為なら何でも出来ると言う点だ。

椿は母親と恭介を、蓮見は千弦を、自分を犠牲にしても守りたいと言う思いを抱いている。

ここで選択を間違え、蓮見を敵に回すのは得策ではないし、千弦と引き離される事になるのも避けたい。


そう思い、椿は焦る心とは正反対の挑戦的な笑みを浮かべながら喋り始めた。


「ねぇ、蓮見さん。私と千弦さんが他の生徒に何て言われているかご存知?」


唐突に椿が話題とは別の話を持ち出した事で、蓮見の眉間に皺が寄る。

蓮見の表情の変化を気にも留めず、椿は言葉を続けた。


「千弦さんね、"猛獣使い"って言われているのよ?失礼な話よねぇ。私、猛獣ですって」


楽しそうにコロコロ笑う椿を見て、蓮見は混乱している様子を見せている。


「つまりね、朝比奈椿を制御出来るのは藤堂千弦だけって認識されていると言うことよ」


ここまで言えば椿が何を言わんとしているのか蓮見も理解出来たらしく、外していたメガネをかけて、しっかりとした眼差しを椿に向けてきた。


「それで、千弦様を女子グループのトップに仕立て上げてどうなさるおつもりですか?」

「私はね、千弦さんには飴と鞭の飴になって欲しいと思ってるの。差が大きければ大きい程、私達の言葉が届きやすいのではないかと思ってね」

「…立花美緒にですか」

「そうよ。私は別に彼女を追い落としたい訳ではないもの。恭介のことを諦めてくれさえすれば後は勝手にすれば良いと思ってる。他人に迷惑を掛けるのはダメだけどね。でも、千弦さんはそう思わないでしょうね。あの人正義感強いから」


椿の言葉に蓮見はどこか納得した様な顔をしている。


「それに、貴女も私が"悪"である事を望んでいるのでは?」


その言葉に蓮見はハッとして、食えない笑みを浮かべている椿を見た。


確かに蓮見綾子は朝比奈椿をある意味で利用していた。

蓮見が忠誠を誓う藤堂千弦は、真面目で正義感が強く、少しだけお人好しで、藤堂家の令嬢としての自覚と誇りを持った人であった。

鳳峰学園初等部に入学した蓮見は千弦が女子グループのトップになると思っていた。

だが、伏兵が居たのである。そう、朝比奈椿だ。

水嶋グループの社長を祖父に持ち、朝比奈陶器の令嬢でもある椿は、千弦と同じくらいの権力を有していた。

千弦にとって鼻持ちならない存在であった椿は、蓮見にとっても目の上のたんこぶであった。

これで椿が千弦と同じような性格であったのならば、蓮見は椿を陥れる為に何でもしただろう。

けれど、椿はそうでは無かった。傲慢で我儘で自分以外の他人を見下す人間であった。

初めは何という女だと思っていたが、ある時、椿の評判が悪くなればなるほど、千弦の評判が良くなる事に気付いた。

こうして、蓮見は自分の手を汚さずに、椿を利用して千弦の地位を不動のものにしたのだ。


その為、椿より優位に立っていると感じていた蓮見は考えを当の本人に言い当てられ、驚いた。


「…分かっておられたのですね」

「そりゃね。貴方はいつでも千弦さんを1番に考えているもの。彼女の地位を確固たるものにする為には私と言う存在が必要不可欠だった。良い構図になって内心ほくそ笑んでいたのではなくて?私と同じように」

「…確かにその通りです。朝比奈様の悪評が広がれば広がる程、千弦様の株は上がりましたから。尤も、途中で朝比奈様がわざとそうしているのに気付きましたけれど」


やはり、5年の紅葉狩りの時にさり気無く千弦を止めたのは気付いていたからだったのかと椿は納得した。


「やはりプールの件、でしょうか?」

「えぇ。あそこで千弦様を庇うメリットは朝比奈様にはありませんでしたから。ただ、千弦様に女子の派閥のトップに居て貰わなければ困ると言う理由が無ければですが」

「まぁ、後者ですけど…って、メガネすげー曇ってる!?」


心理戦を繰り広げている2人であったが、湯上がりの為か蓮見のかけていたメガネのレンズが曇り、シリアスが台無しである。

やる気を削がれた椿はティッシュを2枚ほど取り、蓮見に手渡した。


「どうも」


表情を変えずに椿からティッシュを受け取ると、メガネを外し、レンズの曇りを丁寧に拭き始めた。

拭き終えたメガネを再びかけた蓮見が仕切り直しとばかりに話題を戻してきたが、椿にはもうやる気が全く残っていなかった。


「…私は千弦さんがより輝けるように動くつもりですけれど、裏切るつもりも悪い意味で利用するつもりもございませんわ。それは信じていただけますかしら?」

「信用はしませんが、理解はしました。仮に千弦様が不利益を被る事が合った場合、手段は選びませんので、そのおつもりで」

「そうはならないように致しますわ」


こうして、千弦のあずかり知らぬところで狐と狸の化かし合いは終わりを告げた。


余談ではあるが、予定よりも早くお風呂から帰って来た千弦達を見て、慌てて近くの布団にスライディング就寝をして具合が悪いフリをした蓮見と、それを固まって見ていた椿の姿があと5分程度で見られる事になる。

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