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第4話:目覚め4

拓 「せ、先生何の冗談ですか?」

木刀を握る手が少し震えながら迅に説いた。

《何かの間違いであって欲しい》そう思いながら。

迅 「……拓…ごめんな……」

拓の思いを砕くように言いながら左手をゆっくりと上げて目標を拓に合わせた。


拓 「ハッ!?」

人が動く気を感じとり、直ぐに目の前の先生、いや瀬戸迅という敵に気を集中した。

「バン!!!!」

乾いた発砲音が鳴る。

しかし、球が貫いたのは拓ではなく、後ろにあったベッドの毛布を吹き飛ばしただけだった。

拓 「ハァァ!!!!」

拓は迅が銃を打つ前に球の軌道を読み、避けると同時に迅の顔目掛け膝を打ち込んだ。

「バシッ!!!」

拓の膝は迅の顔に届く前に右手に塞がれた。

迅は素早く左手を上げ銃を拓の顔に合わせる。

拓はそれに気付き、拓 「ワァァ!!!!!!!!!!」

止められていた膝にありったけの力を込め、迅を壁に叩きつけそのまま廊下に飛び出した。

拓 「ハァ!ハァ!とりあえず中じゃ不利だ!一旦外に…《ダァァン》」

目の前の壁が弾け飛んだ。

拓 「くそっ!!!!」

拓は迅よりも早く動き出した。

スピードは何時もの倍以上出ていた。



拓は外に出ると同時に後ろを振り向く。《カツン、カツン》廊下から響く靴の音が聞こえてくる。

拓 「くそっ!!もう追いついて来やがった!!」

木の影で木刀をしっかりと構える。

《ザッ、ザッ》

土の上を踏む音に変わる。


迅 「ねぇ拓……僕が君を襲う理由知りたい?」

冷たい声で迅は呟くように聞いた。


しかし、それは拓のいる場所に向かって確実に発せられていた。

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