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1話 一緒に過ごしませんか

6/19本文を一部変更しました。時刻を九時から十時に変えただけです。

サブタイトルを変更しました。


  

「あちゃ〜ぁ、嘘でしょう?」

  

 春名智美(はるなともみ)は駅の改札口で、人目も(はばか)らず大声を上げた。

 と、言うのも彼女は、改札口にある掲示板に映し出された、自分が乗る電車の発車時刻を見ていたのだが、それによると、次の電車が出るのは当分先だと判明したからだった。

  

 既に時刻は十時を回っていた。

  

 時間が遅くなると、当然のように電車の本数は昼間より減る。そのため一旦発車されると、次が来るまで間がかなり開いてしまう。

 だが、普段駅を利用しない彼女は、そんなこと予想もしてなかった。彼女はのん気にも、駅に行きさえすれば、すぐに電車に乗れると信じて疑わなかったのだ。

  

 智美は去年短大を卒業したばかりの二十一歳で、雑貨の販売会社に就職して一年になる社会人である。


 ふわふわとした明るい茶色のボブヘアと、大きな目がチャームポイントの可愛い娘で、小柄な上に時々中学生に間違われる童顔も、本人は気にしているが魅力の一つだった。

  

 彼女の口から大きな溜め息が漏れる。

 どうやら電車が来るまでの長い時間を、独りでぼーと潰すしかないことを理解したらしい…。

 しかし、それは四十分もあった。

  

「急いで帰って来るんじゃなかったな。二次会行けばよかった」

  

 智美が駅で茫然としてしまう破目に陥ったのも、職場での親睦会に参加したからだ。

 彼女の勤める会社の同僚達は、揃いも揃ってイベント好きのお酒好き。何かと理由をつけて、親睦会と言う名の飲み会を開きたがる。

 社内での人間関係を煩わしがり忘年会でさえ参加者が少ない、希薄な付き合いが多い昨今の会社を考えると、非常に珍しい職場と言えよう。

 今回の会の名目は何だったか? 智美は思い出せなかった。多分、無理矢理な理由だ。たとえば誰かの誕生日とか記念日とか、そんな感じのやつ。

 お祭り好きが多い同僚達の中で、智美は異質の存在だった。彼女からしたら自分の方が普通だが、とにかく職場のノリが苦手で二回に一回は理由を見つけて断っていた。

 お酒は好きじゃないし、ばか騒ぎは煩いだけ。つまり、…全然楽しめない。

 今回も彼女は断るつもりでいた。だが、職場のムードメーカー的な四年先輩の男性社員、青山晃一(あおやまこういち)がかなり強引に誘ってきて彼女は断り切れなくなった。

 しかもいざ親睦会に参加すると、彼は全く話しかけて来ない。話どころか席すら離れて座っている。

 彼にほのかな憧れを抱いていた智美は、その態度にがっかりしてしまった。

 何の為にしつこく誘ってきていたのか、期待していた自分が可笑しかった。

 きっと、ああいうノリのいい人達と自分は違うのだ。彼らにとっては場の雰囲気こそが大事なわけで、その行動に深い意味などないのかもしれない。それこそ、親睦会には何が何でも全員参加!と、言いたいだけだったのかも…。

 そんなこともあり、智美は二次会を断った。これ以上、浮いた自分を実感したくなかったのが一番の理由である。

  

「まいったな、嘘だろ?」

  

 智美の横で、誰かが似たようなセリフを吐いた。若い男性の声だ。彼女はびっくりして、思わずその人物の方に顔を向ける。


「辻村さん!」

  

 隣で電車の時刻表を見ていたのは、職場の同僚で今日の飲み会にも出席していた辻村真平(つじむらしんぺい)だった。

  

「…春名さん」

 真平は、智美を見ると驚いたような声を出した。

「君も電車を待っているのか?」

「はい。辻村さんも?」

「ああ、君はどれに乗るの?」

「わたしは六番ホームのです。ほらあれです、四十分後に出るやつ…」

 智美が時刻表を指差すと、真平は掛けてる眼鏡を上げながら確認する。

「僕もだ。電車が来るまで長いよね」

 それから、智美を見てクスリと笑った。気づきにくいほど微かな笑い声だった。

  

 智美は真平のことはよく知らない。

 彼は、派手で目立つ同僚達の中に埋まれてしまうほど、地味な存在だ。彼女が知っていることは、それだけ。つまり…同じ会社に勤めている人ってことだけだ。

 そういえば、年齢も分からない。智美より入社が早いので年上には違いないが、確かなことは不明だった。

 それによく考えれば、こんなに至近距離で話をしたことがあっただろうか? 智美は入社して一年も経つのに、彼とまともに顔を合わせて会話をした記憶もなかった。同じフロアに机があるのに? よくよく考えると、本当に不思議だ。

 話をしたことがないのだから、当然彼のことを知りようはずがない。

 顔だって、今初めて、はっきりと見たようなものなのだから…。

  

 真平と言えば、まず目につくのが黒縁眼鏡。それが一番の特徴だ。次に髪は短く刈ってあるが、前髪は少し長めで目にかかっている。サラサラと癖のない髪の色は真っ黒で染めたことなどない感じだ。眼鏡のせいで顔立ちはよく分からないが、鼻筋と唇は形良く納まっている。

 肌の色は白いから、彼はインドア派なんだろう。きっと休日は、部屋でパソコンや本を見て静かに過ごしているタイプだ。

 

「春名さん…」

 真平の横顔が戸惑ったように俯いた。

「えっ?」

 彼が突然名前を呼ぶので、智美は彼の眼鏡の奥を見つめる。真平の瞳は、黒というより茶色に近かった。

「僕の顔に何か付いているかな?」

「あっ!」

 いつの間にか、真平の顔をしげしげと見ていたようだ。智美は顔が赤くなった。

「すみません」

「いや、別に。何も付いてないならいいんだ」

 真平も顔を赤くしている。智美の赤面が移ってしまったみたいだ。

(もう、いやだ。恥ずかしい…)

 智美がモジモジとしていると、彼は時計を見ながら彼女に声をかけた。

  

「電車が来るまで時間があるよね。…よかったら、一緒にどこかで時間を潰さないか?」

  

「はい、いいですね」

 真平の提案に智美は迷いもせず乗った。

 その理由は…とても単純なもので、気まずい雰囲気ーー多分智美だけが感じていただけなのだがーーを払拭したかったのが一番なのだが、知らない相手ではないし退屈な時間を独りで過ごすよりずっとマシだと思ったからだった。

   

  

「でも、辻村さん。時間を潰すってどこで?」

 智美は辺りをキョロキョロしながら彼に聞く。駅の改札口には時間を潰せる場所はない。ベンチ一つ近くには見当たらなかった。

  

「いや、僕も実は、場所は考えてないんだ。あまり駅前には出て来ないから知らなくて」

 真平は苦笑を浮かべながら頭をポリポリと掻く。やはり彼は出歩くタイプではないらしい。

「こんな時間じゃなかったら、美味しいスイーツのお店を知ってるんですが、さすがにもう閉まってるし…」

 彼女は十時を回っている駅の時計を恨めしげに見た。

 遅い時間でも開いてるカフェもあるが、ちょっと歩かなければいけない。智美のお気に入りの店はすぐ近くにあるのに、閉店時間を過ぎている。

  

(あ〜そういえば、あそこのチーズケーキ、久しく食べてない〜! 思い出したら食べたくなっちゃったよ!)

  

「春名さん、甘いものが好きなの?」

 真平が、ケーキを思い出して締まりのない顔をしている智美に話しかけてきた。

「勿論、大好きです。すっごい美味しいお店なんですよ。一度食べたらはまります!」

 大きな声で力説する智美を、彼は羨ましそうに見下ろしてくる。

「いいな、…恥ずかしながら僕も甘いものに目がないんだけど、男だろ? なかなかケーキの店なんて行けなくて」

 真平は眼鏡の奥の目を細めて、はにかんで笑った。

 いい年をした男のくせに、甘い物を好む嗜好を恥じているのかも知れないが、照れたような笑顔は意外と可愛い。

 智美は(あれ?)と彼に好奇心が湧く。

(辻村さんて、こんな顔して笑うんだ…)

「連れて行って貰いたかったよ、残念だな」

 彼は、残念そうにしつこく呟いていた。

「彼女さん、と行ったらどうですか? お店の場所、教えてあげますよ?」

 真平に彼女がいるのかどうか知らないが、いたって全然可笑しくない。以前の智美であれば失礼ながら、彼のことを背景の一部か空気のように感じていたので、真平に彼女がいるなど考え付きもしなかったと思うけれど…。

 寧ろ、彼のプライベートなど、想像することさえなかったことだろう。

 だが、実際に話をしてみると彼はいたって普通の人だ。それどころか、笑顔の魅力的な面白い青年ではないか?

 彼は智美の言葉に驚いて上擦った声を上げる。

「彼女? いないよ、そんなもの」

 それから大声を上げた拍子にずれた眼鏡を、焦った様子で直していた。

 そんなに取り乱さなくてもいいのに、彼女は可笑しくてクスクス笑いながら冗談ぽく口にする。

「それじゃ、しょうがないですね。わたしでよかったら、いつでも一緒に行ってあげます」

「本当に?」

 真平が手を止めて彼女の方を向いた。

「はい」

 実は、ただの社交辞令だったのだけど、本当に行ってもいいかもしれない。ケーキ好きの真平と一緒なら、楽しい時間が過ごせそうだ。

 智美は浮き浮きしていた。つまらなかった親睦会が嘘みたいだ。

「あ、でも春名さんの彼氏に悪いかな?」

 真平の軽口にも、彼女はカラカラと笑いながら陽気に手を振って答えた。

「彼氏なんかいませんから、全然大丈夫です」

 たいして、飲んでもないお酒に酔ってるみたいだった。

  

 結局、二人は駅のホームにあるベンチで時間を潰すことに決めた。

 下手に駅から離れて電車に乗り遅れてしまう危険は避けようと、真平が真面目な顔で言ったためである。

  

 電車が来るまで、まだ時間がたっぷりあるので他に人影はない。

  

 真平とベンチに隣り合わせで座ると、高校生だった頃の自分が重なり智美は甘酸っぱい気持ちを思い出す。

 女子高生だった数年前、片思いしていた先輩とバス停で偶然一緒になり、同じようにベンチに隣り同士で座って、会話を二言三言交わしたことがあった。

 その時の状況に似ている感じがする。

 勿論、色々と違う面もあるけれど…。

 例えば、先輩は好きな人だったが真平はただの同僚で、他にも場所がバス停と駅とか微妙に違う。

 だけどあの時と同じように、気恥ずかしいのに胸が浮き立つ感じがするのは何故だろう?

 多分、智美が男性にあまり慣れてないから、こんなふうに感じてしまうだけなのだろうけど…。

「そう言えば、今日の親睦会の名目って何だったんですかね? 辻村さん知ってます?」

「ああ…そのこと?」

 真平は言いにくそうに口をつぐんだ。

「恥ずかしながら、……僕の、誕生日なんだ」

「ええ? それは、おめでとうございます」

 智美は慌てて祝福の言葉を口にする。駅のベンチの上で彼に向かってお辞儀した。

 真平は顔を赤らめると、自分もお辞儀を返してくる。二人は暫くの間、お互いにオタオタと頭を下げ合った。

「ありがとう、でもそろそろ、そんなめでたくもない年になったよ」

 彼は、首のネクタイを乱暴に緩めて苦笑を浮かべる。

「何しろ、一年ごとに中年の親父に近づいているからね」

 真平から年齢の話が出たから聞きやすい、智美は思いきって気になる彼の年を聞いてみた。

「あの、辻村さんて何歳なんですか?」

「僕? もう二十七だよ」

「ええ? じゃあ、青山さんと同い年なんですね?」

「ああ、彼とは同期だからね、春名さんは青山の年は知ってるんだ?」

「だって青山さん、この前自分の誕生日に張り切って親睦会開いたじゃないですか、いやでも分かりますよ」

「そうか…、それもそうだな。あいつはお調子者だから」

 真平はクスクスと笑う。智美も一緒になって笑った。

「辻村さんは青山さんと仲がいいんですか?」

 智美は不思議に思うのを隠しもせず彼に尋ねる。

 何故なら、真平と青山はあまりにもタイプが違うからだ。明るく活発で場を盛り上げるタイプの青山と、地味で目立たなく真面目なんだろうが存在感のない真平、友人にはなりにくい筈だ。

 いくら同期といえど無理ではないか?

 だが、真平は柔らかい笑顔を浮かべたまま智美の疑問を打ち消した。

「仲がいいというより、世話になってるかな? 僕があまりに鈍いからあれこれ手を焼いてくれて…」

「世話焼きなんですか? 青山さん…」

 分かる気がする、智美は顔をしかめる。嫌がっている彼女を薄々気付いているくせに、強引に親睦会へと引っ張ってきたのは彼だ。

 気などないのに紛らわしい言動はやめてほしい。あれでは誤解する女の子が多そうだ。

 隣に座る男の真平にまでいらぬ世話を焼いているのか…。本当にただのお節介焼きなだけらしい。

「今日の親睦会も、張り切ってくれてさ…」

「えっ?」

「あ、いや」

 ぼんやりと青山のことを思い出していた智美は、真平の言うことを聞いてなかった。

「面倒見のいい奴なんだ。勿論、この会社で初めて知り合ったんだが同期があいつでよかったよ」

「そうですか…」

 智美は複雑な気持ちになる。

 てっきり真平は自分と一緒だと思ったのだ。つまり、会社の人間のハイなテンションに今一(いまいち)ついて行けないという…。

 だが、彼は予想に反して楽しくしているとは。あのメンバーの中にいたら、真平の方が智美なんかよりよっぽど浮いて見えるのに?

「わたしは、無理です。皆さんの軽いノリになかなかついて行けません」

 智美はため息を吐く。

「今日だって、わたしは最初断ったんです。だけど青山さんは諦めてくれなくて、会場では結局知らんぷりだし…彼が何がしたいのか分かりません」

 影が差すように瞳を曇らせた真平を見て智美は慌てた。

 そう言えば、今日の会は真平の誕生日の為だった。

「すみません、わたし」

 真平も慌てたように表情を変える。

「い、いや、いいんだ気にしないで…」

 彼が怒ってないようだと分かり智美はホッとした。あまりも真平が穏やかな空気を纏っているので話しやすく、気を許して余計なことまで喋ってしまったようだ。気を付けなくては。

「春名さんは、青山のことが…その、好きなのか?」

「えっ?」

 智美はびっくりして真っ赤になった。

 真平の顔には何の表情も浮かんでいない。普通の顔だった。

「ち、ち、違います! そ、そりゃ…素敵な人だとは思いますけど…」

 驚いた。そんな個人的なこと聞かれるとは思わなかった。顔がヤバイくらい赤くなる。

 それに、智美にとって青山はただの憧れでしかない。だが、他人には違って見えるのだろうか? 恋をしているようにでも?

 だとしたら全くの誤解だ。

 だって彼女の好きになるタイプは真逆なのだから。のんびりとした彼女と同じテンポでいてくれて、ウブな彼女が安心して側にいられる人。

 そう、まるで真平みたいな人…。

 智美はぼんやりと横に座る男性を見た。

 

「変なこと聞いて御免」

 彼はフッと下を向くと、ずれた眼鏡を上げる。

「え?いいえ」

 智美は夢から覚めたように焦点を戻した。

(わたし、今…何考えていたんだろう?)

「もし…あいつが気になるなら、僕に言ってよ。少しなら奴とも親しくしているし、手助け出来るかもしれない」

 真平が智美を振り向いて笑顔を見せる。

 すっかり智美が、青山に片思いをしていると信じている顔だ。

「ちょっと、辻村さん?」

「雨が降ってきたな…」

 彼は顔を上げて空を見ていた。

 気が付くと、小雨が降り出している。

 真平の声に智美も線路の方へ視線をやる。線路の上の枕木や石が降り出した雨に濡れていた。

「春名さん、電車を降りたら家までどのくらい歩く?」

「十五分ぐらいです」

「そうか…」

 それっきり会話が途切れてしまった。真平は黙って前を向いている。

 彼のさっきの誤解を解きたいけれど、何故?とか切り返されたら困ってしまうだろう。だって智美にも理由など分からないのだから。

 だから結局、智美も黙り込むしかなかった。何となく、気まずい空気が流れていく。

 

「寒い…」

 雨が降り出して冷えてきたみたいだ。彼女は肌寒さを感じて、自分の肩を抱くように掴む。

 早く電車が来ないかな、そんな考えが頭に浮かんだ。

 

「寒いのか?」

 突然声がしたかと思うと、真平が震えるようにして座っている智美に気付いて自分のスーツのジャケットを脱いだ。そしてそれを、彼女の肩にいきなり掛けた。

 それは、あっという間の出来事だった。

「…!」

 智美の顔が再び真っ赤に染まる。

 真っ赤になって下を向く智美に真平もハッとなった。彼の顔も赤くなっている。自分の不躾な行為に、今更ながら恥じているようだった。

「御免、いきなり」

「いえ、いいです。…あの、ありがとうございます」

 智美は俯いて礼を言った。彼のジャケットは温かくて心地よくて、身内でも友人でもないのに不思議と嫌ではなかった。

 人見知りのある彼女には珍しいことだ。

  

  

  

  

 電車が智美の降りる駅に着いた。

 

 彼女は、横に座る真平に先ほどのジャケットの礼を改めて言いながら、席を立つ。

 電車の中は空いていたので、二人は並んで腰掛けていたのだ。

 

「春名さん、これ」


 開閉ドアの方へと体を向けた智美に、真平は鞄から出した折り畳み傘を差し出した。

「いつも鞄に入れてるんだ。よかったよ、役に立ちそうで」

「そんな、いいです。近いですから」

 受け取れないと手を振る彼女に、彼は照れたような笑顔を向ける。

「僕の家は駅の目の前なんだ。君は十五分も歩くんだろう? 風邪引くから使いなよ」

「でも悪いです…」

「いいから、何もあげる訳じゃない。ちゃんと返してくれよ?」

 真平のその言葉に彼女はピクリとして手を止めた。

 

 彼の言葉が頭を反芻する。

 

  

『ちゃんと返してくれよ』

 

  

「分かりました、遠慮なくお借りします。ありがとうございました」

 

 智美は真平の手から傘を受け取った。

 

 これを返す時、何か特別なお礼をしようと堅く心に決めてから。




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