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作者: 希羽

 


 ちらりと白をはね返す雪にまみれ、僕の胸に顔をうずめる小さな熱。

 

 その熱を奪おうと、触れたところから痛みに似たものが僕たちを侵していく。


 君が唯一露出させた肌に、まもなく大きな瞳がふたつ浮かび上がった。


 白磁に塗られた黒墨のような睫毛が氷の砂を束ねて、解いて、束ねて…


 毛糸の帽子が隠していた黒髪が、頬の上を横断して君の吐く息で濡れた。


 静かに鼻を啜って急に向けたその笑顔が、白黒の世界で僕に愛の色を覚えさせた。 


 

ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは、そしてはじめまして。 幻想的で透明感のあるお話ですね。人物の描写がないだけに、どんな子なのか妄そ、もとい想像が広がります^^ 企画お疲れ様でしたm(_ _)m
2011/12/14 18:49 退会済み
管理
[一言]  詩的で流動的な難しい物語ですね。  女性の美しさよりも彼女も含めた風景の全てに見惚れているように感じました。  それらに溶け込む彼女に愛を感じたのか、それでも難しいと感じました。  ご馳走…
2011/12/13 00:04 退会済み
管理
[一言] はじめましてです。 睫が凍るほどの寒い中、真っ白い雪の世界で抱き合う二人。 詩のような表現は、透明感が増しますが、透明過ぎて実体が(^^; 最後の文面から見ると、ここで彼女に惚れましたか…
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