第0話 転生
初めまして。
四葉の科学者と申します。
本日からできれば毎日投稿して行きます。
投稿時間はバラバラです。
「本日をもって退職させていただきたいです。」
日本一有名で天才ばかり集まる大学「T大」を卒業した俺、大野陽翔は現在、日本の中でも特に有名なブラック企業に勤めている。
俺の残業時間は月150時間を超え、給料は雀の涙。
無論、休みは一切ない。
これでは命がいくつあっても足りない。
そう思った俺は、ついに思い切って上司に辞表を提出した。
「辞めるだって?そんなこと許されるわけないだろう。早く仕事に戻れ。」
しかし、そんな簡単にいくはずもなく、辞表は破られてしまった。
「こんなことをしている暇があるなら働け。ほら、これ新しい仕事だ。」
ドンっと机に仕事を置き、上司は俺に怒鳴る。
働けど働けど仕事は一向に減らない。
減るものは時間と命、そしてお金を稼ぐ意欲。
コーヒーを片手に深夜3時まで仕事をする。
終電には間に合わないので会社で寝泊まりをして、
毎日これの繰り返しだ。おそらくだが、もう三ヶ月くらい家に帰っていない。
あぁ、これやばいかもな。
視界がぼやけて、意識が勝手に遠のいていく。
仕事が、と意識していても制御できない眠気。
閉じていく目に映るのは、大量の終わっていない仕事だった。
あぁ、明日締め切りの仕事、終わってないなぁ。
どのくらい時間が経っただろうか。
ぼんやりと目に映るのは、見知らぬ女性だった。
『あなたは転生者に選ばれました。』
転生者?
ぼーっとした頭をフル回転させて、今がどういう状態か理解しようとする。
『天使の加護を与えます。あなたの固有スキルは操物。』
どういうことだ?
『転生者。あなたは次の世界でイヴ・シーザーとして生きるのです。』
あなたは誰なんです?
謎の人に問いかけても、沈黙しか返ってこない。
しばらくの沈黙の後、返答が返ってきた。
『私はあなたを助けたい。ただそれだけです。』
その声が聞こえると同時に、俺はまた深い眠りについた。




