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サウナに入ったらサフレができた話  作者: 名塚玖壇
第1章 サウナとの出会い
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はじめてのサウナ

遠赤外線サウナ。そう書かれた扉をくぐるともわっとした熱気に包まれる。


けれど夏のようにジメッとした暑さではなく、カラッとした熱さ。


中は2段になっていて、所々に先客がいるので空いているところに座る。


テレビではバラエティ番組が流れている。こんなに熱いのにテレビは壊れないんだろうかと少し心配になる。


テレビの上には時計があって、今の時間は――12時!?


え、ここに入ったの18時くらいだったのに――ってよく見たら針の進みが早い。短い針が分針で長い針が秒針なんだ。


あの人が大体何分くらい入るのか、あの時計で見ていよう。


さらにその上にも何かがある。あれは、温度計だ。今何度あるんだろうって確認してみると85度。


って85度!? お風呂だと45度とかでも熱くて入れないのに!


熱中症とかにならないよね、大丈夫だよね?


「お姉ちゃん初心者かい」


「あ、はい。ちょっと気になって」


隣に座っていた方が話しかけてくる。その人はいかにもサウナ常連っていう立ち居振る舞いをしている。


「だったら下に座った方がいいよ。下の方が熱くないから」


くいと顎で下に座れと促される。


たしかに熱くて耐えられるのか不安ではあったし、折角のご助言だから下に座ることにする。


「あ、ほんとだ。結構違うんですね」


上よりもずっと過ごしやすい。


そっか、あったかい空気って上に行くから下の方が相対的に熱くないんだ。


サウナは息苦しいけど、あの人の、というかサウナに入る人たちの気持ちを知りたいからもうちょっとだけ我慢。

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