シアワセってなんなんだ。
春ですねー暖かくなってきましたねー。ん?連載が遅くないかって?キノセイジャナイデスカネ
「.......は?」
意味がわからん。死んだ?それってどういうことだよ、おい。
「静かに」
ざわつく教室がしんと静まりかえる。
「嘘、だろ...先生!!嘘って言ってくれよ!小鈴は!小鈴は死んでない!生きてるって!言ってくれよ!!」
僕は声を張り上げた。普段静かな僕が声を張り上げたから、クラスメイトは皆、僕に驚いていた。でも、そんなことは気にしなかった。
「残念だが、事実なんだ」
「そんな...!!」
信じたくない事実。
「先生、小鈴を刺した犯人は」
「捜索中、とのことだ。」
ちくしょう、ちくしょう
幸せにするって誓ったくせに。なんでなんだよ!
こんな能力役に立たないじゃないか!
なにが「人を幸せにする能力」だ!!
その日から、僕は小鈴を刺した犯人を1人で捜索し始めた。
警察なんか当てにならない。
そして、数年後、ようやく掴んだ。
僕は屋上にいる男に問う。
「何故小鈴を殺した」
男はしばらく黙っていたが、口を開いた。
「.......ごめんよ、俺がやったのは間違いだってわかってるよ。あの時は、もう何もかもが嫌になっていたんだ」
「そんな理由で小鈴を殺したのか!!!!」
僕は男の胸ぐらを掴んだ。
「お前が死ねよ!!小鈴を返せよ!!!他人巻き込んでんじゃねーよ!!!」
僕は怒声をあげた。男は何も喋らない。
一言も発さなかった。男の顔を見てみると、顔が青白かった。怖くなって手を離した。そしてそのまま、男は倒れた。