第5話:八咫烏
閲覧いただきありがとうございます!興味のある方は是非最後まで読んでみてください!!!
「お兄ちゃん今日は会議の日だよね?」
「あぁ、本当めんどくさいよな」
今日は学園は休みで代わりに八咫烏が招集され、会議が開かれるのだ。
「まぁ八咫烏の人たちってキャラ濃いもんね」
キャラが濃いだけならまだいいけど高校にいかず八咫烏として任務に就く事を免除されただけあって肩身が狭いんだ。
「憂鬱だけど行ってくるよ」
「揉めないように気をつけてね〜!」
美弥妃に見送られながら八咫烏メンバーが集まる国会議事堂地下6階に向かった。
何故、魔を祓う祓魔師が国会議事堂に行くのかと言うと、古来より陰陽師や祓魔師は国の陰からその将来と現在を占ったり厄災から守る立場にあるからだ。
「天城様到着いたしました。」
特別に移動手段も用意されているし、正体を隠すものは俺の他にもいるのでその辺は便利なのだ。
「よう、坊主久しぶりだな」
「あっ、お久しぶりです錦雲和尚!またお酒ですかー?」
定例会議室に入りまず初めに挨拶してくれたのは錦雲和尚で、表向きでは京都の寺の住職だ、特徴としては僧なのにさけは飲むし女も好きだが実力と人の良さは信頼に値する。
「夢斗、まず最初に私に挨拶しろと言っているだろう?」
「あ、はい!十六夜さん!」
2番めに挨拶したのは常闇十六夜さんで、俺が入る前の八咫烏では最年少だった人で毒を主に使う祓魔師で何故かいつも俺を傍におきたがる人だ。
「今日はこれだけですか?不動さん?他の3人は?」
不動妙明八咫烏の現リーダーで日本最強の祓魔師でその名前は本名ではなく不動とはその炎と怒りの感情で魔を滅殺する仏から取られた名誉ある名前だ。
「夢斗く〜ん!!ひっさしぶりー!」
「お久しぶりです。」
だが少し変わった人で会うとすぐにヘッドロックのようなバグをかましてくる。
「他の3人にはローマで悪魔退治の応援にいってもらってるよー!」
「なるほどじゃあ今日は特別なことはやらないんですね??」
よかった、残り3人の内の1人は何故かいつも俺に喧嘩を売ってくる変わった奴なのだ。
「うん、いつも通り報告があれば言って!」
八咫烏はそれぞれ違う4つの地域を守護する事を任されており一つの地域に対して2人がその任務に就く、関東は俺と不動さんだ。
「じゃあ、僕からいいですか?」
俺は学園に送られてきた犯行予告の事を話したもちろんすでに学園側からの報告はあるだろうが八咫烏である俺の口から現場報告するのが仕事だ。
「なるほどー夢斗くんは学園で女の子達といちゃいちゃうふふしてるんだねっ!!」
「そうなのか夢斗?!それはけしからん!」
ほら不動さんがそう言う事言うから十六夜さんが怒っちゃうんだよ。
「現状ではまだ事件になってはいないとはいえ警戒は怠らないようにします。」
「そうだねー邪教派の過激な方が犯人だったら大きな事になりかねないしよろしくね夢斗くん!」
報告会は終わり、俺が会議室を出ようとした時にとある事を思い出し、不動さんに聞いた。
「あのー、不動さん、闇が呑み込むとかそんな感じの呪いとか魔の者について知りませんか?」
「んー、ちょっと分からないけどどこかで聞いたことがあるような気がするんだけどなー」
闇に呑み込むとはなんなのか、犯行予告にそう書いてあったが普通襲撃となると具体的な日時はともかく何をするというのは書いてあるはずなのだが何故犯人は闇に呑み込むなどと具体的ではない表現を使ったのか、そこが気になっていたのだ。
「今は分からないけど思い出したらすぐ連絡入れるから待っててもらってもいい?そ・れ・と・も、今からお姉さんとイイコト....」
「分かりましたじゃあ僕はこれで」
っとまあこんな感じで日本最強な割には年下の俺に良からぬ事をしようとする人なのだ顔やスタイルこそ美人だが彼女と何かしたら何かに斬られそうで怖い。
「おかえり〜お兄ちゃん!」
「ただいま美弥妃」
何かに斬られそうと言ったが俺の妖刀・雷斬は元々昔の殿様の妻が浮気を知り刀で殿様を斬りつけて自らも命を絶ちそしてこの刀に呪いとして残ったのをその時の大陰陽師が妖刀として力を封じ込めたのだ、だから女性関係には注意しないといけない、いや良いのかもしれないが少し怖い。
こうして八咫烏としての責務も終えて来週からは祓魔師戦闘大会、通称エクシズがはじまる
犯行予告などただのイタズラで何もないと良いのだけど・・・。
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