第4話:教官と神童
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俺は1限目が終わり、学長から呪術師について警戒と任務を任された事を榊原と美弥妃に伝えた。
「で?祓魔実験室と校舎裏の呪術師はどうなったんだ??」
「あぁ、それなら生徒の勘違いだよ」
呪術師なんかよりかわいい先輩が犯人だったなんてな。
「そんなことより今話した通り次の呪術師は多分本物だ、声明文に憎しみを感じるからな」
「まぁ、夢斗が言うなら間違いないだろ」
なるべく目立たない為にもこういう厄介事はさけたいんだけどな。
「でも恐らく犯人は単独だと思われる」
「でもそれっておかしくないか?呪術師達の目的は全員同じのはずだろう?」
そう、祓魔師は鬼や悪魔の類いを滅するのが目的、それに対して呪術師は鬼や悪魔の繁栄とそれ以外の支配、だから組織的に動くはずだが声明文からその組織性が感じられなかった。
「とりあえず今すぐ襲ってくるってことはないだろうからあまり気にするな」
こいつら2人が勢い余って神童とか他の生徒の前で言われたら本末転倒だし。
「そうだな、とりあえず二時限目は実技だし学園生活楽しまなくっちゃな!!!」
「お兄ちゃん入学早々学長とか会長に脅されて全然高校生活楽しめてないもんね!」
その通りだまったく、教師や先輩が1年の俺を脅すとはどういう考えだ!!
「実技ってどこでやるんだ?」
「そのくらい覚えとけよ榊原、実技は屋内ドームでやるんだよ」
まさかこいつまだ学園内の施設覚えてないのか?
「わりぃな!夢斗!」
そんな事を言いながら俺達は実技授業を受ける為の模擬戦や大掛かりな祓魔術をとり行う屋内ドームへと向かった。
「うぉ〜すっげーなここ、ドームって言うより決闘場って感じじゃねーか」
「まぁ、榊原の言う通り決闘もやるからな」
通常祓魔師は魔の者達に力を振るうものだが、呪術師など人を想定した戦闘も多い為その訓練と学園で行われる大会などもある。
「さぁ、皆さん集まってください!」
話をしていると担当の講師が来てクラスの皆んなを整列させた。
「今日行うのは祓魔師にとって基礎となりうる魔具を使った訓練です」
なるほど、Aクラスにいる生徒なら祓魔術に使う聖力を練るなんて当然できるだろってことか。
「ですが!貴方達はAクラスに入ったと思って浮かれていますね?!恥をしりなさい!!」
いや、あげるのか落とすのかどっちだよ。
「そこの生徒!なんですかその顔は!!」
やべ、今この先生俺に指差してなかった?
「そこの貴方です!えーっと、天城夢斗ですね?!」
やっぱり俺か?!
「貴方は私の授業に不満があるようですね?なら教官である私と戦ってみますか?」
「い、いやそんな事は・・・」
因縁付けたいだけだろってか自分の力を生徒たちにまずは見せてやろうってことか?
「黙りなさい!いいから自分の魔具をとりなさい!!!」
「いや、でもいいんですか?」
どうする、まともに戦ったら他の生徒達に疑われるだろうし最悪正体バレる。
「何がいいのですか?私がそうしろと言ってるんですよ?早く魔具を取って!!!」
この人強引ってか、なんで男なのに喋り方がどことなく男の人っぽいんだ?!
「なるほど貴方の魔具は日本刀型ですか」
考えろ!この場をやり過ごす方法を!・・・
そうだっ!これなら!
「先生、授業も進みませんしここら辺にしませんか??」
「何を今更・・・ヒィッッ!!」
やっぱり生徒1人に因縁付ける勇気はあっても雷斬を向けられたらそりゃびびるか。
「ね?先生今のうちにやめておきましょ?」
「そ、そうですね、私とした事が少し授業について熱が入りすぎました。」
傷つけられない相手には雷斬りの妖気見せるのが一番効果的なんだよな。
「夢斗〜あの先生めっちゃビビってたぞ?」
「しょうがないだろ、怪我させてないだけ感謝してほしいぐらいだ。」
あの学長め、学園内の講師達は味方だーなんて言ってたくせに。
「まだ10分の1ぐらいしか妖気出してなかっただろー?いいのか?また調子乗るかもよ?」
バカか、雷斬の妖気全開にしたら普通の人間だったら廃人になるわ!!
「先生はともかく、その呪術師がきたら久々に夢斗の全力見せてくれよ」
「あぁ、多分な」
半径5キロ圏内に生物と建物が無ければやってやるよ。
こうして俺達は今日も祓魔師学園を後にした。
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