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第3話:可愛い呪術師と悪い呪術師

閲覧いただきありがとうございます!興味のある方は是非最後まで読んでみてください!!!

翌日の放課後、俺は美弥妃達を先に帰らせて会長のいる生徒会室に向かった。



「失礼します、剣会長お待たせしました。」



「来てくれたんですね!天城くん!」



来ないと思ってたのかよ。



「早速呪術師について説明しますね」



「はい」



席に座りとりあえず会長の説明を聞くことにした。



「呪術師について分かっている事は女性ということとあとは目撃情報ですね」



「1番目撃されているのは?」



本当に呪術師が居るとすれば祓魔学園側に不利となる場所にいそうなものだけど。



「校舎裏付近と祓魔学実験室で多数の目撃情報が寄せられてるみたいですね」



「なるほど」



何故そこに居るんだ?その2つの場所には何もないはずだったけど。



「それと有力な情報が一つ、女子生徒がその呪術師と思われる者に拐われたと」



「それって、れっきとした事件じゃないですか!」



何故学園側はそんなことをここまで放置したんだ。



「ですが拐われたと思われる生徒は翌日から普通に学校に来ているんですそんな事はなかったと言って」



「見間違えって事ですかね」



色々と謎な事があるがこの事件の核心に迫る事が分かった気がする。



「会長、その拐われたと思われた女子生徒の名前とクラスを教えていただけますか?」



「いいですけどもうその生徒への聴取は終わってますし彼女自身も何もないと言ってましたよ?」



いや、たしかに何があったんだ。



「ここからは僕1人でこの捜査をしても?」



「ええ、いいですけど・・・」



多分この話は事件なんかじゃない。



「2年Aクラスの東堂雪音(とうどうゆきね)さんです」



「分かりましたじゃあ明日から捜査します」




俺は翌日の放課後、東堂雪音のクラスにいち早く行き、彼女を探した。



「見つけた、会長からもらった生徒名簿と顔が一致してるなあの人だ。」



俺は後をつけると、彼女は校舎裏に行くのを見てから近づいた。



「やっぱりな」



そこには呪術師と言われている黒いマントを着た怪しげな者がいた。



「東堂先輩なにしてるんですか?」



「ひゃいっ!!!」



なんだよその返事。



「東堂雪音先輩ですよね?」



「ち、ちがいまひゅっ!」



動揺しすぎて舌噛んでるし。



「隠さなくていいですよ別に悪いことしてるってわけじゃないんですから」



「うぅ....」



そう言いながら彼女はマントのフードを取った。



「わ、私は式神術が好きなんです、でも祓魔実験室やここで練習してたらあんな噂が....」



やっぱりか、まだ入学したての新入生か鬼と式神の区別のつかない生徒が間違えただけだったのか。



「よかったですよ先輩が呪術師なんかじゃなくて、それに先輩は優秀ですし」 



「別に優秀なんかじゃ!...ところで貴方は?」



2年になってもAクラスで多数の生徒が見分けられない程の式神を出すんだから相当優秀だろうに。



「僕は会長にお願いされてこの件を解決しにきた1年の天城夢斗ですいきなり失礼しました」



「そうだったんですね、でも私は本当に呪術を使って鬼を召喚しているわけじゃ・・・」



なんかこの人アレだな、美弥妃より妹っぽいな年上なのに。



「はい、大丈夫ですよこの件は会長を通じて学園の生徒達に伝わりますから」



「あ、ありがとうございます!夢斗くん!」



か、かわいい。



「じゃあ僕はこれで、失礼します」



あれだけの式神を見たのは母さんの依頼だったな、仲良くなって損はないかもしれない。




そして俺は事のしだいを会長に伝えて学園を後にした。




「おはようございます!天城君!」



翌日朝から俺は学長に絡まれていた。



「剣さんから聞きましたよ?あの件を1人で解決したんですってね!しかも1人で!」



「あぁ、それならそこまで難しい事ではなかったですから」



嫌な予感がするんだが。



「そ〜んな優秀な天城夢斗君にお願いがあるんですけどー、いいかな?」


ほらきた。



「なんですか」



「とある呪術師と思われる者から学園側に犯行予告が出されたのだからなんとかして?」



ふっざけんな!俺は一応生徒だぞ?!そんなの学園勤務の祓魔師にやらせればいいだろ?!



「やってくれないの?それだと私危うく生徒の前で八咫烏の事....」



「あーもう!分かりましたよ!」



このババアまったく脅しやがって!



「じゃあこれを見て?これが学園宛に届いた犯行予告!見るからに怪しいでしょ?」



「陰にあだなす者達を近々貴様らは闇に呑まれて消えるだろうそして我らの希は成就する」



なんだこれ、一昔前の殺害予告かなんかか?胡散臭いな〜。



「とりあえず何も掴めてないんでしょ?」



「まぁ、天城君にしてもらう事と言ったら生徒に危険が及んだ時戦ってくれることかな」



バカなのこの学長?!それってもしかしたら俺の正体バレるよね?!



「まぁいいですよとりあえず待機で」



「さっすがー!神童は違うねー!」



だから声でけえって。



「とりあえずもう僕は授業があるので」



「うんうん!勉学に励みたまえ若者よ!」



ちょっとは落ち着けババアよ。




俺は念のため美弥妃と榊原に犯行予告の事を話しておくことにした。



今回はこの何者かが勘違いや生徒だったって事はないだろう、多分本物だ。




最後まで読んで頂きありがとうございました!


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