第1話:神童、祓魔学園に入学!
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「ほら、美弥妃、榊原、入校式に遅れるぞ」
今日から俺、天城夢斗はこの祓魔師を目指す者たちが通う学校、通称祓魔学園に通う。
「お兄ちゃん待ってよー!」
「夢斗は気が早くてかなわん」
ここに通う生徒たちは皆幼少の頃から魔を滅する訓練や魔の物たちから受けた怪我を治す術を持ち、祓魔高専はその能力を卒業してからの祓魔師として一人前の力にする育成機関。
「気が早いんじゃない、余裕を持って行動することが大切なんだよ」
だが、俺には秘密がある、この俺の親友榊原と双子の妹の美弥妃しか知らない秘密、それは・・・・
史上最年少で祓魔機関のトップである八咫烏のメンバーだと言うことだ。
「さっすが神童は言うことが違いますね〜」
「コラ!榊原!もう学園の敷地内なんだぞ?誰かにバレたりしたらどうするんだ?」
なので祓魔学園に行かなくともいいのだが、
一般的な学習や学校生活を楽しめと父と母からの勧めでこの2人と共に入学する事になった。
「お兄ちゃん!榊原くん!あそこが会場じゃない?あの大っきいホールみたいな場所!」
「お、そうみたいだな」
もちろん俺が八咫烏のメンバーだとか神童だとかはバレてはいけない、そんな能力が高いのにと物議を醸すし、通常八咫烏のメンバーは公には姿を出さない、幸い学園側が俺の存在を知っているのである程度フォローしてくれると思うが。
「うわぁ!大っきいね!」
「美弥妃静かに、もう始まるぞ」
俺たちは会場の席に着き、入校式が始まるのを待った。
「皆さん、この祓魔師育成学園に良くぞ来てくれました、私はここの学園長を務めます、芦屋と申します。」
「べっぴんやなああの学長」
新入生に挨拶をしている学長の芦屋は、見た目は美しく人当たりの良い感じだが、俺たち八咫烏とそう変わらないほどの力を持つ実力者だ。
「実力のある者、そうでない者も祓魔師として立派に育成するのが私たちの役目です、ですので肩の力を抜いて学校生活に励んでください」
こっちみんなよ妖怪ババアが。
「いやー、長かったな入校式、そういやこの後はなにするんやったけか?夢斗」
「確か各々のクラスに行って今後の説明を聞いたら今日は帰って良かったんじゃなかったか」
入校式なんてそんなものだろ。
「私たちは同じクラスだよ!A組!!」
「そっかぁ、そりゃよかったわ」
俺達はA組に行き担任の説明や一連の流れを聞いて帰宅することにした。
「天城夢斗さん、ですよね?」
「はい、そうですけど?」
しかし、廊下に出ると3年生であろう人が声をかけてきた。
「私はこの学校の生徒会会長の剣朱音と申します、少し話をしたいのですがよろしいですか?」
嫌な予感がする。
「手短にしてもらえますか?友人と妹を待たせることになってしまいますから。」
「はい、もちろんです。」
俺は榊原と美弥妃を教室に残し、生徒会室へ向かった。
「急に呼びつけて申し訳ございません」
「いえ、用件ってなんですか?」
着くと会長の剣朱音がお茶を出した。
「私はこの学園に貴方のような神童が入学してくれた事を嬉しく思っているのです」
こいつ、なんで俺の正体を。
「言え、誰に吹き込まれた。」
「それが夢斗さんの妖刀雷斬ですか、本当に凄まじまい妖気を放ってるんですね。」
なんでこいつ雷斬を向けられて平然としてられるんだ。
「分かった、もういいですよ、それで?話したいことってなんなんですか?」
「良かったです、危うく斬られてしまうかと思いましたよ〜!」
嘘つけ!
「伝えたい事というのは貴方がこの学園を守ってくれるか聞くためなのですよ。」
「守る?何からですか?魔の物とか言わないですよね?」
俺が守らなくても優秀な職員や祓魔師が学校を警備している筈だが・・・・。
「簡単に言うとですね?生徒会に入っていただきたいのですよ!!」
「はぁ???」
何言ってんだこいつ。
「生徒会に入れば貴方も校内で動き易くなるでしょ?それにその後の進路も良くなります!」
いや、進路とか言われてももう俺八咫烏だし、何より・・・。
「目立ちたくないんですよ!八咫烏だってバレたくもないし神童って言われるのも嫌なんです!!」
「そうですね、進路は貴方には要らないですものね、けれど生徒会に入れば優秀だと思われて無駄なトラブルもなくせるとおもいますよ?」
何笑ってんだこの会長!!
「トラブル?と言うと?」
「やっぱり祓魔師業界は実力主義ですから芦屋学長はその反対の考え方でとても良いとは思うのですが...」
つまり、新入生による実力争いや祓魔師ならではの家系と家系のイザコザがあるってことか?
「分かりましたよ、その話受けます。」
「さっすが史上最年少で八咫烏のメンバーに抜擢された神童ですね!!!」
言わなくていいんだよ恥ずかしいな!!!
「では、明日は生徒会の仕事や顔合わせがありますので放課後またここに来てください。」
「分かりました。」
とっ、まぁこんな感じで入学初日を終えたのだが、俺はこの学園で目立たないことを目指しているのだが、今後起こる出来事を俺はまだこの時するよしもなかった。
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