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コーヒーブレイク24

これ。可哀想だな……変身するたびに言わなきゃだめなようだ。

 しかも今回は、多数のギャラリーに。光に照らされた悩ましい体のラインをシルエットでお見せする事になっている。

 あまり人前で変身しないほうがいい事を後で教えることにしようと思う。


 無事に!? バトルメイドになったロロンとソフィアに周囲も驚いている。

 二人は開き直ったのだろうか……恥ずかしさから立ち直ったのだろうか。空中で「「アオイ様。フユノ様。ノア様は、私が守ります。守る」」と高らかに宣言した。


 見事なドヤ顔が、空中で炸裂している。


「「「なっ! これがバトルメイドの力なのか……ハアハアハア」」」

「「「これほどの攻撃力とは……ハアハアハア」」」

「「「きゃあああああ。あんなの見たことないわ」」」

「「「くっ。ハアハアもう立っていられない……」」」

「「「腰がくだけそうだわ。ハアハア。あんなの紐じゃない」」」


 ロロンとソフィアのドヤ顔に、いったいどれほどの攻撃力があったのだろうか?

 精霊に次の指示を出していた最中の召喚士や騎士が男女など問わずに、次々となぜか「ハアハア」言いながら、股間を押さえて!? 座りこんでしまったのだ。


 これには俺も驚いた。もしかしたら飛行するってことが、精神的に何かの攻撃になるのだろうか? 股間を押さえているのも、きっと精神攻撃なんだろう。そう思いながらソフィアとロロンが浮かぶ空中を見上げた時だった。


(こっ。これは……)


 ピラピラとヒラヒラと舞い踊るミニスカートから、拝顔の栄によくするは。


 ブラック・紐・パンティー・ティーバック、アンド、ガーターベルト。


(これは、スゴイ攻撃力だな。眼福ものだ。ロロンもソフィアも。ぱない。ゴクリ、後ろからジックリ眺めたいな。尻尾とパンツの位置はどうなっているのだろうか……くぅ。これは股間へ最大の攻撃だぜ!)

(……アオイ。そんなにパンツが見たいなら、妾に言ってほしいのじゃ)

((パンツってなんで、すか……。えっ……。きゃあああああああああ))


 四回線による同時念話によって、ロロンとソフィアは上空でパンツ丸見えだったのに気付くと、悲鳴をあげながら急降下したのだった。急降下によりミニスカが完全にめくれて、おへそ丸出しパンツ丸出しのオマケがついたことは、このパーステールでの伝説となった。


 今、君も伝説の目撃者になったのだよ。


 降りてきたロロンとソフィアが、ドヤ顔から一変! 冷たい眼差になり、股間を押さえている連中を睨んだ。ある意味……ご褒美か。


「アオイ様以外の男に見せる下着は、持ち合わせておりません」

「私の下着を見た男は、ここで死んでもらう」


 などと息巻いているが、男はいまだにハアハアしてるし。女も刺激の強すぎた下着にハアハアしていた。


「あらら~。タンは当然として~。ティムもですか~。ウフフ、皆さん男ですね~」

「くっ。私は違う。座りたかっただけだ」

「いいんですよ~。男なら、あれを見て立たな」

「アクア!」


 アジュールに止められたアクア。


 こんな時のアクアの天然キャラって、いがいと男にダメ―ジが大きいんだよな。

 ご愁傷様。でもいい思いしただろ。


(アオイがエロエロで二人の、ゴホン。思い出しておるので、まったく集中できんのじゃ。後で妾のを見るのじゃぞ! もっとハアハアって、ええい。世界樹を救う気はあるのかや)

(はい。ごめんなさい)


 あっ。ちなみにタンだけが、立ちながら立っていた。俺は隠さない男だガオー。

 これも伝説として君は目撃者になってしまったようだね。



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