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プロローグ3弟子入り

「ところでお前、俺の弟子にならないか?」


はい?

いや、いきなり弟子にと言われても…。というか弟子になったとして何を教えてくれるんですか?


「んーそうだな、まず武術に魔術に礼儀作法やら兎に角思い付く限りの事を極めるくらいに。」


え、いや、結構です。


「まあ、聞け。お前は他の魂と融合した。つまりその魂がたどる運命をお前がたどるということだ。しかし、次にお前が行く世界は、ある意味お前にとって馴染み深いものだ。」


次に行く世界?地球?


「いや違う。幻想物語シリーズ第1作、アルカナ恋色幻想物語に酷似した世界。それも、ルナリア=カーライルに転生する」


え。


幻想物語シリーズ。それは日本で人気を博したゲームシリーズ。しかも、小説やマンガ、アニメにもなっているのだ。

現在、ゲームは第10作目まで出ていて、世界観はすべて同じで、魔法があり、ドラゴンや、勇者や、魔王なんかがいるような世界。けれどもそれぞれ主人公は違うし、場所やジャンルが違う事もある。

そして、アルカナ恋色幻想物語はシリーズの第1作目。アルカナ王国で平民の主人公がひょんな事から学園に通う事になり、攻略対象と恋を育むという、所謂乙女ゲームだ。

そして、ルナリア=カーライルはそんな主人公と攻略対象の恋を邪魔する、悪役令嬢たちの一人である。王国のアルカナ公爵の娘で、甘やかされて育ったせいで、傲慢、高飛車な性格で、他者を見下している。ほとんどの貴族に対してそれなのだから、平民の主人公何て、人とすら思って無いかもしれない。そんなわけで、ほぼ全てのルートで邪魔をしてくる。そしてほぼ全てのルートで断罪。特にアルカナ王国の第一王子のルートではやり過ぎて処刑される。


そして私はそんなルナリアに転生するという。ヤバくね?


「まあ、記憶とかその他諸々引き継いで転生するからちゃんとしてたら大丈夫だけど…」


あ、じゃあ大丈夫だ。私いじめ何て、絶対しないもん。


「ただし、運命神の力で強制力が働くが」


え。ドユコト?


「そのままの意味だが? まあ、軽く説明すると、そのゲームって、神が造ったもので、その世界も神が造ったものだ。そんでまあ、その世界でゲームのシナリオを再現しようって遊んでるんだよ。神が。」


え、つまり神様が遊びで人の人生操作してんの?

神様クズじゃね?


「まあ、神何てそんなもんだ。それで、お前はせっかく生まれ変わるんだ。しかも大国の公爵令嬢に。どうせなら、幸せになりたくないか?」


そりゃもちろん。幸せになりたいです!


「だろう?だから俺はその手伝いをしてやろうって言ってんだ。」



「つまり、運命神の力もはねのけれるくらい強く鍛えてやろうってことだ。」


あの~。こう、ポンと神の力でできないんですか?


「できるが、俺はあまりそういうのはやりたくない。何より、それじゃあ俺が楽しめない。」


あ、もしかして神って皆、楽しむためにしか力使わない感じ?


「いや、そんなことはないが、その世界にはそういうのが多いな。」


じゃあ全員がそうって訳じゃないんだ。


「まあな。それで、弟子になるのか?ならないのか?」


んー、他にどうしようもないし、お願いします。

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