プロローグ2対話
「ほう、これはなかなか、面白そうなやつだ。」
!?
唐突に聞こえた声に私はとてもびっくりした。
まあ、声は出さなかったというか出せなかったけど。
それで、誰ですか?
というか何処にいるんですか?
「ん? 俺はそうだな、通りすがりの神様だ。姿は今見せる。」
すると、目?の前に銀色に耀く珠のようなものが表れた。どうやらこの人(? 珠?)は神様らしい。
それにしても神様ですかそうですか。
それで、その神様がどういったご用件で?
因みに、ここはどこなのでしょうか。
「いや、特にこれといった用件はない。強いて言うなら、暇潰しだ。そしてここは、魂やそれに近いものだけがこれる、高異次元空間。分かりやすく言うと、あの世や冥界といえば良いか。」
そうですか暇潰しですか。
それにしても、半ば予想していたとはいえ、私はあの世にいるのか、まだやりたいことたくさんあったのになぁ。
「やはり、未練はあるか。」
当たり前ですよ。私何歳だと思います?「23だろ?」そうですよ‼
23ですよ!大学出て、就職して、人生これからってときですよ!
結婚もまだだったのに。
「まあまあ、ある意味よかったじゃねえか。大事な人遺して逝かなくて。」
そうかもしれませんけど…。
そういえば、私ってこれからどうなるんですか?消えちゃうんですか?
「本来ならそうなるはずだったんだがな。運命が変わってな。他ならぬお前の手によって。」
どういうことですか?
「さっき、お前他の魂と融合しただろ。それも産まれたばかりのやつと。」
あの暖かい光って、魂だったんですか?!て言うか融合したって、私とんでもないことしちゃったんじゃ…
「いや、そんなことはない。魂の融合事態はよくあることだ。そんなやばいことではない。魂が消えるわけでもなし。それに、とんでもないのはどちらかと言うとお前自信だな。」
私ですか?
「ああ、お前の異常さを簡単に説明すると。メモリーカードが自分で考えてるって言えば分かるか?」
詳しく聞いてみると、どうやら本来魂というのは、CDやメモリーカードみたいな記録媒体のようなもので、私のように魂だけで思考するなんてまずあり得ないことらしい。じゃあ何故私は出来ているのかと言うと、私の魂は既存の中ではかなり古い魂らしく、生き延びるために進化したのではないか、ということらしい。
「まあ、兎に角お前はすごいということだ。」
んー。あんまり実感ないなぁ。
「まあ、そりゃそうだろ。ところでお前、俺の弟子にならないか?」
はい?