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プロローグ1 闇の中と声

 暗くてなにも見えない。


 ここはどこだろう。


 それに動けない。


 どうしよう。


 …。


 ん?なんだろうあのひかり。不思議と暖かい。


 どうにかして、あそこまで行けないかな?


 身体は動かせないわけだけど…


 んー、よし。


 気合い! かな?


 とにかく動こう!


 動かせないけど!


 うーー 動けーー!!


 おっ、少し動いた!


 よしよし。この調子。


 目指せあの謎の暖かいひかり!




 んーしょ、 んーしょ、


 もう少し!


 よしとどいた!


 あれ?


 なんか私


 ひかりと溶け合ってない!?


 え、な、ちょっと待って!


 ええとええと


 ん?


 なんか


 痛いとか


 苦しいとか


 消えそうとか


 嫌な感じがしない。


 というより


 とても良い感じ?


 暖かくて


 幸せな


 不思議な感じ


 なんだろう



 そんなとき、唐突に、声が聞こえた。

「ほう、これはなかなか、面白そうなやつだ。」

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