No.1
あまり文章が上手ではありません。
アズサ側中心で書いていこうとおもいます。
よろしくお願いします。
告白
「付き合わない??」
お互いが互いに意識していたのに、自分からは絶対に言わないような、誰かが背中を押してくれてるのをまっていた。
夜。あずさは自分のベットに寝転がり、電話をしていた。
相手は同じバイト先の一こ下の男の子。同じ日にバイトを始めたけれど、彼は飲み込みもよくあっという間に店をひっぱて行く中心的な存在となっていた。
もちろん性格もよく、みんなから親しまれ、ムードメーカでもある。
所謂、人の上に立てる人格の持ち主。
誰もが彼を信頼しているし、誰も悪口なんていわない。
でも、私はそれが気に食わなかった。
正直、負けず嫌い。同じ日にバイトを始めたのにこの力の差はなんなんだ。
とショックが大きかった。しかも年下。
それに彼の影響力。
誰もが信頼しきっていることにあずさは少し羨ましさを覚えていた。
「なんで?」
突然の告白に本当はうれしかった。なのにそれを表に出さないような態度で聞き返した。
羨ましいと思っていた彼がいつのまにか好きになっていた。
負けるのがくやしくて、いつも彼のやることにちょっかいをだしたり、文句を言ったり…
周りから見れば漫才をやっているようにも見えるらしく、二人はいつも夫婦漫才と言われていた。
最初は嫌だったはずなのになぜかちょっかいを出すのをやめられない。
あずさはいつの間にか周りからちゃかされるのが嫌ではなかった。
「なんでって…。」
彼は言葉を捜すように え〜っと〜 と考えこんでいる。
理由ないのかよ!!
とあずさは突っ込みたくなるのを我慢しながら相手の出方を探る。
バイトのあとは数人で近くのコンビニでたむろしてはバカな話をしたり、バイトの話をしたりで盛り上がっていた。
なぜか、いつも隣は彼。
もちろん隣にいるから突っ込み突っ込まれ…。
それが当たり前になりいつの間にか彼がバイトに来ない日はなぜか調子が出ない。
“今日元気ないね。あ〜旦那がいないせか。”
なんてみんなに言われる始末。ちがうよぉ〜なんて笑いながら言っても本当はそうなんだって自分でも気づいてた。
「友達にさ。」
彼が話し出した。
「あずささんのこと(年下だから一応さん付けで呼ばれてるんだ)話したら、なんかそれって彼女みたいな存在だな。って言われて…。」
「それで?」
さらに私は彼の言葉を促した。
「うん。それで俺もよく考えたんだ。バイト行ってもよく話すし一緒にいて楽しいし。メールや電話だってよくするし。考えたら居るのが当たり前っていうか、普通ていうか、学校にいても考えてるっていうか…。」
「そ…そうなんだ。」
だんだん恥ずかしくなってきたぞ。
「でさ、今までは仲のいいバイト仲間的に思ってたんだけど。友達にさっきみたいなこと言われたら、なんか仲間とは違うのかも。って思い出しちゃって。
だって、最初はバイト仲間から始まったわけだし、1年くらいずっとバイト仲間してたあずささんを好きなのか友達なのかって言われたら、そりゃスキに決まってんだけど…。そのスキが彼女としてか、仲間としてかなんて自分じゃもう判断できなかったんだよね。」
「なんとなく…解る気がする。」
あずさも同じだった。だから彼の言いたい事はなんとなく解って、つい頷いてしまった。
「でさ、相談したんだ。友達に最近彼女ができてさ、その彼女が自分にとってどんな存在なのか。そしたら逆に突っ込まれちゃって…。
であずささんの事話したんだ。」
ここで彼は深く深呼吸をした。
その間をあずさは見逃さず話し出した。
「あのね。」
「え?…う、うん。」
彼は少し驚いたような声で答えた。そしてあずさの言うことに耳を傾けていた。
「実は私もね、友達に話したんだ。山田君のこと。」
そこまで言うと今度は、私が深呼吸をした。
「そしたら、ともだちがね。山田君の友達と同じこと言ってた。」
少し早口にあずさは一気に話した。
「え?」
彼は少し驚いたようで、その後すこし沈黙。
あずさはどうしたらいいか悩んだあげく、この雰囲気の恥ずかしさに限界を感じわざと明るい声で言った。
「で?どうする??私たちってこれから。どんな関係?」
あずさは絶対に自分からは言わないと決めていた。
さっき告白されたのに…ツンケンとした態度で答えてしまったのでもう一度してほしかったのだ。そして今度はきちんと返事をしたかった。
「それじゃ。」
彼が唾を飲み込む音が聞こえた。
「恋人同士で。」
「…ぷっ!!!」
あずさは思わず噴出してしまった。
恋人同士って言葉に思わず反応してしまって、そしてなぜかおかしかった。
「なんで笑うんだよ。」
彼もなんだか照れたのか声が柔らかくなっている。
「なんか恋人同士って堅くない?普通高校生から出てくる言葉じゃないような気がするけど…。」
「悪かったな。じゃあなんて言うんだよ。」
確かに。
確かに恋人と言う表現が一番マッチしているのかもしれないけどなんだか気恥ずかしくて思わず笑ってしまったあずさは、なんて言い返せばいいのか困っていた。
「じゃぁ、それでいいよ。」
あずさはさらっと返事をした。
「なに?どういうこと?俺の恋人になってくれるわけ?」
彼は震える声であずさに聞いてきた。
また恋人なんて…。あずさはまた可笑しさがこみ上げてきたが、グッと我慢して答えた。
「そういうこと。よろしくね。山田君でもせめて彼女って言って欲しいな。」
「あ…。そだね。こちらこそよろしく。」
二人は互いに挨拶をすると、なんだかまた可笑しくなってどちらからとも無く笑いだしていた。
なんだか変な感じ。
きっと電話だから素直になれるのかな。今度あったらどんな顔しよう。
あずさは布団にもぐりながら今あったことを思い出していた。
そして、付き合いたいといわれたことを思い出しては顔を赤くし、恋人で。といわれたことを思い出してはクスクスと笑いながら深い眠りについたのでした。
第一話いかがだったでしょうか。
表現力が乏しいのでこうしたほうがいい…など
是非ご指導よろしくお願いします。