私が生まれた時
読みにくいとは思いますが読んでくれれば幸いです
わからない、ここはどこだ…
暗い…
しんだのかな…
別にいいか、あんな世界で生きるくらいなら死んだ方がましか…
…てゆうかここ狭くないか?
ん? 何か聞こえる、女の人の叫ぶような声とあと男の人の声?
まぶしっ なんだ? あの光、大きくなっていく?
「もう少しだ頑張れ!」
誰だ? もう少しってなにが?
てゆうか、なんか押し出されてる?
少しずつ、景色が、みえて…って、なんだよ…
「やったあああ!産まれた」
そう叫ぶのはおそらく俺を産んだ女の人の夫。
「産まれて来てくれてありがとね」
そう言う女の人はこの男の妻だろう。
また繰り返すのかよ、またあの苦しい人生を。
なんで、何でだよ、もう生きたくない。
泣いた、俺は泣き叫んだ、幸せそうに笑いながらありがとうという男と、疲れた表情で幸せそうに俺と男を見つめる女の間で。
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「ほーら、こっちだよー」
行くわけがない、いつ裏切るか分からないような人間のところになんて。
「無愛想だな〜シウは」
シウというのは俺のことらしくで正式にはシウスと言うらしい。
俺は、数ヶ月前にこの世界に来た。
最初は戸惑っただってここは地球ですらないところだったから。
だって窓から外見たら空にドラゴン飛んでるんだもん、そりゃ地球じゃないよな。
「ねえ、レヴァ〜シウが全然俺の方に来てくれない〜」
「そうですねー、それより早く仕事行かないとまずいんじゃないですか」
「あ、ほんどだ」
そう言うと男は急いで着替え始めた。
「それじゃ、いってきます」
「はい、いってらっしゃい」
今仕事にいったのは、この世界での父親、フィズ・グライン、そして今俺を抱っこして手を振っているのが母親のレヴァ・グライン。
「パパ仕事行っちゃったねー」
母のレヴァが微笑みかけてきたからとりあえずそっぽを向く。
「もーシウは無愛想なんだから」
そんな日々を繰り返しながら無意味にまた生きる。
前世もそうだった。
嫌な記憶、消し去りたい過去、もう繰り返したくない人生。