第5話
今朝私の話を読んでくれている友人に「短いし展開遅え!」と怒られてしまいました、コツコツ系とはいえ文量が少なかったですね。
本日は2話投稿します。
10分ほど休憩する間、さっき集めたスライムの核を取り出してミサーナに見せた所
「それ、なんの宝石ですか?」
「えっ、スライムの核?ですよ?」
「え、壊さずに取り出したんですか?しかもテルさんは装備持ってないから素手で!?」
やっぱりスライムをあんな倒し方するのは珍しいようだ。
折角なのでミサーナに事情を説明してあげる。
「スライムにそんな丁寧な戦い方をする人がいるなんて…視界に入ったら直ぐ叩き斬るのがセオリーなのに…」
あれ?なぜか知らないことを教えてあげたはずの俺が凹んでるよ?
うん、でも一撃じゃ倒せなかったんだから仕方ないよね?
そんなことを話しているうちに少し疲れが取れたので狩りをスタートすることにした。
あの鹿にリベンジ!の前に、ミサーナに借りた剣だと、スライムとはどんな戦いになるのかを確認しよう。
「てぃ!」パキ…
うん、やっぱり一撃だ。やっぱりローファーで蹴って倒そうなんて考えが馬鹿だったんだな。
ってことで鹿を探すが、意外にもここではあまり多くは見られない種だそうだ。基本的には少し歩いた所にある森にいるらしく、ミサーナに案内してもらって森へ行く。
森には鹿以外の魔物もたくさんいるらしいので、手当たり次第倒していくことにする。
経験のあるミサーナが先制攻撃を仕掛け、傷を負わせてから俺が斬りかかる。我ながらとても情けない。助けてもらった上に剣を借り魔法を教わった挙句、経験まで積ませてもらうなんて…
………まあ、この世界の人間じゃないし、仕方ないよね〜。
どんどん自分が残念な人間になっていくのを感じた…
が、ミサーナの補助のおかげで何度かレベルアップしたようで、明らかに動きが変わってきている。内面は残念になっていくが、身体は良くなってきているようだ。
そんな矢先、見つけた。ツノカノシシ種とかいう忌々しい鹿だ!
ミサーナには見ててもらうことにして、鹿と対面した。やはりこの鹿も突進をしてくるようで、つい1時間程前とは比べものにならないスピードでツノを回避、直ぐに方向転換をして後ろ側から首を斬り落とした。
「よし!予想通り!痛ってぇ!」
片手剣を借りたとはいえ別にさっきの木の枝と対してリーチ変わってないもんな…風の魔法で手が切れるのは剣だって変わらないよな
うん、ちゃっかりミサーナがガントレットしてることにももちろん気づいていたさ!
少しだけ意地悪なミサーナさんでした。