第4話
初の予約投稿とやらの使用です。タイミングにばらつきが出なくなる…かも、しれないです
美少女に心配され、
治癒魔法?で腹部の傷を治してもらった。
挙句、腰に付けていた剣を一本借りることになってしまった。
「本当に申し訳ない。傷を治してもらった上にこんなものまでお借りしてしまって…」
「いえ、気にしないでください!私はこんなことしかできませんし、両手剣を使うが主で用途に合わせて片手剣も持ち歩いているというだけですから!」
「申し訳ないので、必ず10倍にして返します!」
「い、いえ、それこそ申し訳ないので…」
と、言われても絶対返さなきゃ気が済まないな…帰るまでにやらなければいけないことができた。
「あと、もしよければ戦い方と、『常識』を教えてもらえませんか…」
「…『常識』ですか?そんなこと初めて言われました。そんなに遠くからこの地にいらしたんですね。でも、その装備で良く移動を……すみません。冒険者同士の詮索はあまり良くないですよね。」
「ちなみに、そういった冒険者のタブーみたいなことからもうわからないので…」
「どこから教えれば良いか判断できないので、漠然とで良いのでどんなことが知りたいですか?」
「じゃ、じゃあさっきのは魔法ですか?」
「あ、はい!治癒魔法という魔法です。ただ、私は普通の魔法が使えず、あたりにある魔力を集めて患部にあてて傷の治りを早めることしかできませんね。」
「俺にも使えますかね?」
「あー、あたりにある魔力を感知できる人しか使うことはできません。なので、10歳位までに何も感じることができなかった人はそのまま一生使うことはできないと言われていますね。魔力が感じられたとしても、火や水などに変えられる人は一部ですね」
つまり、魔法はあるが、ゲームのような自分のMPやSPを消費するタイプではなく、世界に漂っている力を借りるタイプのようだ。しかも、センスがなければ、この世界を魔法なしで生きていかなければならないのか…大変だな。ちなみに俺は17なのでおそらくもう…いや!諦めない!異世界に来たのだ!魔法は意地でも使えるようになってやる!
「ありがとうございます。魔法については初めて知ったのですが、俺に魔力の感じ方など、教えていただけませんか?」
「先ほどのように魔力を集めた時にその塊を触ることで魔力がどんなものかわかり、動かせるようになるそうですが…集めてみますね」
「ありがとうございます!」
「ググッ……………」
少し密度の濃い空気ができてミサーナの顔が少し揺らいでいるように見える。その中に手を入れてみるとフワっとした何かに包み込まれている。これか!このフワフワに意識を向けて、手ですくって集める。
あれ、このフワフワどっかで感じたことあるよな…
あ!あの爺さんのとこだ!今ミサーナが集めたくらいの魔力の密度であの空間全体が出来てた…流石は神の居場所だなぁ
「なんとなくわかったかもしれません!」
「すごい!魔法が苦手な私が集めた塊を感じれるなんて…| (できないと思ったのに)」
なんか後に意外な台詞が聞こえた気がするけど今の感覚を忘れないうちに魔力を集める。
空気を縮めるようで、その上集めるのは空気ではなく力、いきなり大きな範囲の魔力を集めるのは無理だろうから、掌の上の魔力を握るようにしていく
「あ!」
「え!小さいけど、できましたね!すごい!」
「えへへ、出来ちゃいました笑笑」
半透明な玉のようなものができた。
魔法ダァァァ!ロマンがありすぎる!けど、ここからどうすれば良いかはミサーナは知らないんだよな…
残念だが、魔法講座はこの辺にして、次の獲物を……ダメだ、かなり集中力を使うな…
「ごめんなさい、少し休んでもいいですか」
「苦手なので私もちょっと休みたいです。慣れればもっと多くの魔力を弄っても疲れなくなるそうです。でも、ちょっと努力を怠ると直ぐ感覚を忘れてしまって、1日休むと元に戻すのは3日かかるそうです。」
そんなスポーツ選手のトレーニングみたいな話をしながら2人はその場にへたり込んだ。
魔法はロマンですよね!
ちなみにミサーナは剣に頼って魔法をほとんど使ってこなかったので、小さい頃にあった魔法使いに魔力の感じ方を教えてもらった時から、操れる魔力量が変化していません。