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恋愛の事

作者: 秋津珠音

始めての恋愛モノです。

拙い作品ですが暇潰しにでも読んでいって下さい。


中学二年、夏休みを目前にひかえたある日、俺は隣の席の女子に恋をした。

恋をした、というよりは 好きだと気がついた と言った方が正しいだろう。


何故好きになったのかと()かれても、多分、はっきりと理由を答える事など出来ないだろう。

気がついたら、としか言い様がないのだ。

しかし、見た目で好きになった訳ではないとだけは言える。性格に惹かれたのだろうか。


彼女はこれといって美少女なわけではなくクラスでは目立たないどちらかと言えば地味な、それでいて素朴で可憐な可愛い人だった。


彼女が好きだと気がついてからしばらくは、具体的には学年があがり中学三年になるまでは 何も出来ずに、ただ普段通りの学校生活を送っていた。


中学三年の夏、好きだと気がついてから1年近くたったある日、俺は彼女に好きだと告白することにした。

しかし、面と向かって告白するのは恥ずかしい 、なんとか彼女にメアドを教えてもらい、メールで告白する事にしたのだ。

「好きです。良ければ付き合って下さい」

メールを送り、返信がくるまでの短い時間、

きっと、とても短い時間だったはずだ。

しかし、その時の俺には、永遠に続くのではないかと思うほど長い時間に感じた。

返信が来た。

返って来たメールを開く手が震えていたような気もする、読むのが怖かったのだ。

たった数行のメールを読むのが、とても怖かった。


返って来た返事は、「私も好きです。こちらこそよろしく」という朗報だった。

心臓が止まるかと思った。

喜びで一瞬、息がつまる。

ダメ元だったのだ。

このまま何も出来ずに卒業するよりも、当たって砕けろ、告白するだけしてみようとダメ元で告白したのだった。


そうして付き合う事になった俺達だが、これといって変わった事もなく、今まで通りの学校生活を送っていた。夏休みが始まってからは、近所の夏祭りに行き花火をながめたり、夕方、暗くなるまで話し込んだりしていた。暗くなった道を、手を繋いで彼女を家まで送ったのをはっきりと覚えている。


夏休みが終わると、もうじきに受験シーズンである。

俺達は、偶然にも同じ高校を受験し、めでたく合格。

日々はあっという間に過ぎていき、入学まであと数日、入学の説明が行われる前日である。


彼女から1通のメールが届いた。


嫌な予感がした。

メールを開くと「ゴメンね」の一言。

あわてて返信を送る。「何がゴメンなの?」


返って来た返事は、「別れよっか」の一言だった。

どうしてかと(たず)ねる。

彼女から返って来た返事は「もうメール送って来ないで、嫉妬する人がいるから」という事だった。

浮気をされていたのだった。



高校入学後、俺は弓道部に入部したのだが、なんの因果か、別れた彼女とその彼氏、つまり彼女が浮気して付き合っていた相手が弓道部に入部してきたのだ。

ギクシャクする。

彼女は気にする様子もなく、見せつけるかのようにイチャイチャしている。

目の前でイチャイチャされるのはやはり気分がよくない。数日前に別れた彼女なら尚更(なおさら)だ。


俺は、部活をやめた、きっと大半の人がそうすると思う。

しかし、どうしても忘れる事が出来ないのだ、もうじきフラれてから二年がたつ。

きっと、俺は、今でも彼女の事が好きなのだろう。

中学生の時に二人の方に告白されたことがあります。やはり中学、高校の三年あたりには、ダメ元でも告白する人が増えるのでしょうか。そして私のモテ期はこの時期で終わってしまったのでしょうか(笑)


これから告白しようと考えている方、しっかり声に出して伝えないと想いは伝わらないですよ。

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