徒然超短編集 確定申告がゆく最終日編(二百文字小説) 作者: 神村 律子 掲載日:2013/03/14 松子はフリーターである。 彼女は税務署に何度か足を運ぶうちに確定申告の期限が三月十五日だと知った。 意地悪のつもりで起業している友人の所に行った。 友人は相手もできない程忙しかったが、松子はお茶を飲み、煎餅を貪った。 ところが、友人は一向に申告書を仕上げようとしない。 松子は忠告してあげようと思い、 「今日は確定申告の期限だよ」 すると友人は、 「ウチは法人だから決算は八月なの」 思わぬ展開に言葉もない松子だった。