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友と戦う電脳世界と一人の現実世界

20XX年、小説や漫画の中で語られ続けていたVR機器D-リムギアが遂に作られた。

最初こそ、様々な危険性を含むそれは批判の声が多かったが様々な企業が体験ソフト等を発売していくにつれそういった声は小さく見向きもされなくなっていった。

その中で遂に発売されたVRMMORPGネクスト・ライフ・オンライン縮めてNLOはリリース直後は売り上げは出たもののログイン数は少なかった。

理由としてはとある有名ラノベの様にログアウト不可のデスゲームになる事を恐れた人々が多かった事だ。

NLOを開発した企業でありD-リムギアを作った企業であるニューワールドは幾度ものテレビ出演やネットでの公式配信を繰り返し安全性を訴え続けた。

その成果もあったのか様子見が終わったのか一ヶ月が経った後、数多の人々がログインをし始め、そこから先は有名芸能人や有名配信者等がやり始め、それに釣られ次から次へと人が増えていった。


リリースから半年が経ったNLO内とあるマップ。

巨大な金属の巨人ハイアイアンゴーレムを相手に戦う2人のプレイヤーの姿があった。

「おおおおお砕けろ!」

一人は大剣を手に持った男性。その身体の大きさはその手に持つ大剣にも匹敵する。

中年に見えるその外見は見た目を好きに変えられるNLO内では珍しい。

男性に大剣を叩きつけられたハイアイアンゴーレムはその衝撃で後退りをし、膝をついた。

「今!『エクスパワーブースト』!トドメ、お願いします!」

もう一人は杖を持った少女。金髪の長い髪をたなびかせながら魔法を放つ姿は美しいという言葉が自然と漏れてしまいそうになる。

少女が放った魔法は男性へと飛んでいき男性の全身に赤い光を纏わせる。

それを受けた男性は分かったと言わんばかりに頷き、剣に青い光を纏わせ思いっきりジャンプをした。

「これでトドメだ!『シューティングスターブレイド』!」

空中で落下速度が急激に上がった男性がハイアイアンゴーレムへと剣を叩きつける。

叩きつけられたハイアイアンゴーレムの周りにあった緑色だったゲージが赤く染まり砕け散った。

それと同時にハイアイアンゴーレムの動きが止まり数刻もしないうちにパリーンという甲高い音と共に消え去ったのだった。

消え去った後2人は数秒の間周りを警戒した。約5秒経った後2人にNicehunt!という文字と勝利を祝うファンファーレが鳴り響いた。

それで勝利を確信した2人は武器をしまいハイタッチを交わすのだった。


それから少し経った後、大きな街の宿屋に併設された酒場に2人の姿はあった。

「カンパーイ!」

2人はお互いの勝利を称え合っていた。

「いつものことだがレナの補助魔法や回復魔法には助けられてる、今日もありがとうな。」

「いえいえ私はビルドの問題で弱い敵すら倒すのが難しいのでスーグさんの戦闘能力に助かっています。」

身体が全体的に大きい男性はスーグ、金髪の少女はレナ。2人はパーティを組んでから二ヶ月、お互いに足りない所を補い合いながらゲームをプレイしていたのだった。

お互いを褒め合い、今回の攻略で手に入ったドロップ品をお互いに見せ合い必要のあるものを交換しあって少し世間話をしあった後、借りている宿屋の一室に移動し明日の約束をして別れるのだった。

「それではスーグさんまた明日。」

「ああ、レナ。また明日。」

レナがログアウトのボタンを押しゲームから居なくなったのを見てスーグは大きく息を吐いた後自分もログアウトのボタンを押しゲームから現実へと戻っていくのだった。


身体が別の物に変わる感覚、慣れるまでは少し気持ち悪かったその感覚に現実に戻った事を自覚したスーグ、本名、士道始(しどうはじめ)は目を開けながら頭に付けていたD-リムギアを外した。

「ん……やっぱりログアウト後は少しきついな……。」

先程までスーグとして動かしていた逞しい身体とは違う一般的な男性の身体をした彼は長時間のログインの影響からか少しふらつきながら台所に向かった。

誰もいない一人暮らしの部屋。時計の音が響く部屋を歩き台所に入る。

ログインする前に作って冷蔵庫に入れておいた食事を電子レンジで温めて食べた後、簡単にシャワーを浴び、再びベッドに横たわり眠りについた。


翌朝、程々な時間に起きた始は朝食を終えた後、制服に着替え昨晩の内に準備を終えていた学生鞄を持ち誰もいない家を出発するのだった。

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