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混沌なる異世界(カオス・ワールド)~様々な異世界国家が集まる異世界の坩堝~  作者: 波 七海
第二章 変わる世界編

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第19話 新たなる資源

いつもお読み頂きありがとうございます。

本日は12時の1回更新です。


[お知らせ!]

昨日7/21(月)から新連載を開始しております。

タイトルは以下の通り。

『異世界に転移させられたんだが、俺のダンジョン攻略が異世界と地球で同時ライブ配信されているようです』

https://ncode.syosetu.com/n3681ku/

異世界&現代ファンタジーのダンジョン配信ものです。

異世界と地球(世界)の両世界でダンジョン攻略の様子を同時実況配信されてしまうお話。

主人公が天国と地獄の勢力争いに巻き込まれていきます。

6話目からですが、水晶球カメラのサフィさんの実況解説動画を是非ご覧ください。

本日は6時、12時、18時の3回更新予定です。

是非読んでみてもらえると嬉しいです。

何卒、何卒、よろしくお願い致します。

ホントにお頼み申し上げます!!!!

 ――マグナ半島


 カザマ1等陸尉は第5調査隊とノルンを連れて引き続きマグナ半島を北上していた。ボーアの街で赤い鉱石の存在を耳にしたからである。


 タイカ民主国の軍閥との戦いでボーア市民からは、非常に感謝され信頼されることとなった。これもまた成果の1つであると言える。


「それにしても赤い鉱石ってなんスかね?」


 いつもの陽気な調子でカーネル1等陸曹が高機動車を運転しながらカザマに話し掛ける。

 気楽なところが彼の長所である。

 お気楽過ぎる時があるのも否めないのだが……。


「どうせルビーとかじゃないんですか?」


 オカダ2等陸曹は適当にそれに答えている。

 女性ながら宝石類には興味はないらしく、赤い石と言えば……と何となくな発想であろう。


「いや、鉱山みたいじゃなくて山自体が赤い鉱石?みたいなのに覆われているらしい」


 そうなのである。

 普通の鉱山のように内部を採掘するような代物ではなく、山肌にたけのこのように生えていると言う話であった。


 異世界なので常識など通用しない。

 地元では赤い土地『ルブルム』と呼ばれており、不吉な場所とされている。

 そのため誰も採取して商売に使おうなどとはしなかったようである。

 新種の物質であることも考えられるため、第5調査隊はボーアの街から10kmほど北西部にあると言う地点に向かっているのだ。

 相変わらずの荒地が広がっており山脈などは少ないため、鉱山などの類はあまり期待されていなかったので研究班からは注目されているらしい。


「ルブルムの地には行ったことがない。楽しみ」

「不吉らしいけど大丈夫なん?」

「大丈夫。私はそんなことは信じていない」

「魔法少女が言うと何か違和感があるな……」


 ノルンには忌避感より興味の方が勝っているらしく、目を輝かせておりその期待度が高いのが窺える。

 村にいた頃から聞いたことはあったようで行ってみたかったらしい。


 やがてしたる問題もなく目的地にたどり着くと、本当に赤い山が存在し陽の光を浴びて眩しいほどに輝いている。

 宝石になりそうなほど美しく、ルビーに似ている。

 取り敢えず放射線量や磁力などを計測してみるがマギアニウムなどとは別物のようであった。マギアニウムは地中に存在するので、それはそれで半島に存在している可能性は捨てきれない。

 重要な戦略物資であり魔導炉の稼働に必要なので発見が待たれているのだ。


 赤い鉱石については放射性物質ではなかったので皆、安心したものの、異世界であることを考えるとどんな影響があるのかなど分かるはずもなく心配と言えば心配である。ある程度の量を採取して持ち帰ることとなったが硬度が高いのか削り出すのに苦労させられた。


「新資源かも知れんなぁ。夢があってよろしい!」

「新兵器とか作れちゃうッスかね!?」

「有り得るな。お手柄になるかもな」

「金一封が出るかもッスね!」


 ゼロム曹長の言葉にカーネル1等陸曹が目を輝かせて喜びを露わにする。

 表情も緩みっぱなしだ。


「タイカ民主国との国境近くに基地作るんですよね?」

「らしいですねぇ。そっちは空撮で地形見て測量隊なんかがもう現地に行ってるみたいですよ」

「うへぇ……そっちに回されたら面倒なことになりそうッス」


 タイカ民主国は地方軍閥が影響力を増しており、更に列強国のランディス合衆国が狙っている可能性が示唆されている。

 それに対して神聖ヴァルガリア帝國が座視するはずもなく、準列強国のスタン帝國も侵出の機会を窺っているようだ。


 完全に独立させてタイカ民主国の影響下から脱し、逆にユースティアの影響力が強まったバーグ半島、そして領土化されたマグナ半島を持つユースティアにとっては混乱の様相を呈するタイカ民主国に関わらざるを得ない可能性が高い。

 下手をすれば大陸奥地まで引きずりだされる恐れがあるので政府は動向を注視していると言う。オースティン大陸にマギロンがあるので魔導艦隊の運用が可能なことが救いだろう。


 こうして第5調査隊は新たな資源調査を続行するのであった。




 ◆ ◆ ◆




 採取された赤い鉱石はすぐに精密検査に回された結果、新種の鉱物であることが判明した。鉱石はルベニウムと命名されて、ユースティアの官民の研究施設に回される研究が始まった。


 そしてその成果はすぐに出ることとなる。

 ルベニウムに強烈な高周波電磁波を掛けると強力な力場が発生することが分かった。

 これは魔導砲の減衰・拡散を抑制する効果が期待できる。

 他にも周波数帯の違いによって広範囲に渡って力場が展開され、魔導力や魔力だけでなく物理的な力からも干渉を弱める効果が確認された。


 ユースティアの旭日連魔導科学研究所でも、それが判明してから度重なる実験が行われていた。


「これ凄いですね。出力次第ですけど魔導砲は無効化できそうですよ」

「魔導艦や護衛艦には既に装甲強化が掛けられているが、これが実用化されれば艦全体を包み込むように力場を展開できるようになるんじゃないか?」

「新たな絶対防御フィールドができるってことですね。現場にとってはかなりの戦力強化になるのは間違いないです」

「後は、単純なミサイル攻撃が防げれば大きな進展だぞ!」


 現在はその迎撃試験を行う準備段階である。

 流石にどこでもやれる実験ではないので陸防隊基地にある演習場で行われることが決まっていた。


「これで対艦ミサイルなんかを防げたら無敵じゃないですか? 試すのってミサイルだけですか」

「実装されているあらゆるミサイルで試す予定だよ。対戦車、対艦、対空。後は巡航ミサイル。私としては魔核兵器も試したいんだけどねぇ……」

「魔核兵器ですか! 過去に撃ち込まれたんですよね? 今は保有してないんですか?」

「検討はされてるみたいだよ。後、核兵器もね。ただこっちは放射能汚染の問題があるから難しいかも知れないけど」


 ユースティアは魔法由来の国家なので核兵器の概念がなく、旭日連が伝えたものだ。ウランと同様の物質は存在するので作ろうと思えば作れるのだが、今のところはまだまだ計画段階である。

 ゼノの世界で実用化している国がある可能性は否定できないため、相互確証破壊のために保有することが検討されている。


 魔核兵器は汚染がないので、こちらの方が先に実用化されるかも知れない。

 大陸間弾道弾が撃ち込まれる可能性を考慮して、ユースティア本土にルベニウムを用いた防御フィールドを展開できないかも研究中である。

 丸々5島全体を囲ってしまうのか、1島ずつ護るのか、都市ごとに設置するのか、範囲がどれだけ広げられるかはまだ不明なため、これも構想段階だ。


 実験するとなれば公海上にルベニウムの新兵器を搭載した艦船でも浮かべて、巡航ミサイルか弾道ミサイルを打ち込むことになるだろう。

 爆撃機からの爆弾投下になるかも知れないが。

 どちらにせよ、小規模なミサイルでの防御実験を繰り返して一刻も早い開発が待たれる。


 開発が早まればそれだけ現場の犠牲者が減るのだ。

 特に陸は海空に比べて損害が大きくなる可能性が高いので期待は大きかった。


 まだまだ熱、電気など様々な外部刺激を与える実験も行われており、新たな発見も期待されている状況である。


 ユースティア政府は世界が荒れると予測しており、列強国との戦争の可能性を捨てることなく、世界平和の実現に向けて神聖ヴァルガリア帝國とゼノ国際会議開催の調整に入っていた。

ありがとうございました。

また読みにいらしてください。

面白い!興味がある!続きが読みたい!と思われた方は是非、

評価★★★★★、リアクション、ブックマークなどをして頂ければと思います。

感想やレビューもお待ちしております。

モチベーションのアップにも繋がりますのでよろしくお願い致します。


明日も12時の1回更新です。

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