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混沌なる異世界(カオス・ワールド)~様々な異世界国家が集まる異世界の坩堝~  作者: 波 七海
第一章 転移後混乱編

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第27話 アルトア派兵

いつもお読み頂きありがとうございます。

感想を頂いたり、評価やブクマ、リアクションも増えてきたりしているので非常に感謝しております。

これからもよろしくお願い致します!

(๑•̀ㅂ•́)و✧


本日は13時、21時の2回更新です。

 ■ユリウス歴2569年3月10日

  ユースティア国防隊


 ドゥーリ共和国から宣戦布告を受けて僅か1日でユースティア空防隊が動いた。

 すぐに動けたのは援軍の艦隊を出される前に叩いてしまおうと言うことでアルトア臨時政府を立ち上げた直後に戦争準備へ入っていたためだ。


 ノーツ本島アセム基地から飛び立った魔導戦艦1隻と魔導駆逐艦3隻は北上しドゥーリ共和国領アルトアへと進路を取った。


 旧王都の南3kmの上空で高度3000mの空中で砲撃準備を開始が命令される。まずは停泊するドゥーリ艦隊を破壊してしまおうとの決定であり、建前だが敵の犠牲者も減らす方向での作戦立案であった。どの道、占領軍を撃破しないことにはアルトア臨時政府が実権を取り戻せないのでかなりの犠牲が出ることは分かりきっていることなのだが。


「念のため航空戦力の監視を厳とせよ。魔導砲準備! 目標は敵艦隊38!」


 魔導戦艦〈ティアーズ〉の艦橋で艦長のカゲヤマ空将が躊躇うことなく攻撃命令を下した。砲撃士がそれを復唱し通信士が各魔導駆逐艦へと伝達する。


「敵艦隊を撃滅後、揚陸艦が上陸する。橋頭堡確保のため精密射撃を行う。術式は爆裂型! 各員準備ができ次第射撃せよ!」


 当然、敵戦力は把握済みで旭日連の見立てでは日露戦争レベルの艦艇装甲であり魔導砲で撃破できることは実証済みである。アルトア王国時代よりも整備された港に綺麗に並んで停泊する敵艦隊に乗り込もうとドゥーリ軍が大わらわになっているのが空中からでもよく分かる。


「各艦、各自の判断で打ってよし!」


『各艦、射撃開始せよ』


 通信士の魔導通信と同時に魔導戦艦、魔導駆逐艦の側面に取り付けられた魔導砲が一斉に淡い緑色に輝く圧縮された魔力の塊を打ち出した。砲弾を使用しない魔導のみによる攻撃のため海上の艦隊の射撃音とは異なり静かなものだ。


 海上では敵艦隊に次々と命中して爆発炎上を起こし為す術もなく撃沈されていく。艦内の火薬に爆裂型魔導砲が触れることで誘爆を起こして爆散したり、喫水線付近に被弾して浸水によって沈没したりと様々だ。

 ドゥーリ軍は船諸共(もろとも)海の藻屑と消える者、魔導砲の直撃を受けて消滅する者、着弾時に起こる熱波に焼かれ衝撃波によってバラバラになる者など、地上は地獄絵図と化していた。

 ユースティア艦隊の発見が遅れた理由はドゥーリ共和国がレーダー機器を持っておらず目に頼った哨戒を行っていたこと、空を駆ける魔導艦の存在を詳しく知らなかったことが挙げられる。


 猛烈な地上攻撃が始まって10分ほど。

 地獄の時間がようやく終わる。

 やがて西からの強風によって港から旧王都辺りに漂っていた煙が晴れていく。

 そこには瓦礫と化した建物と穴だらけになった港だけが残っていた。


「次は敵軍の兵舎を叩く。総督府の占拠は陸防隊の仕事だが支援は必要だ」


 最後の仕上げとして宮殿跡に造られたアルトア総督府の占領と言う大仕事が残っている。内偵からの情報では陸軍5万人と入植した民間人が約10万人ほどアルトアにいるらしい。


 無線により揚陸艦隊に向けて海上戦力の撃滅が伝えられ、戦車部隊と陸防隊員を満載にした揚陸艦が更地と化した港を強襲した。どんどん吐き出されていく戦車を前面に押し出し魔導小銃を持った陸防隊が後に続いて上陸を果たす。


 最新鋭の60式戦車は魔導技術が用いられておらず主砲は150mm滑腔砲、副武装は12.7mm重機関銃である。戦車を運用していないと思われるドゥーリ共和国に対して主砲はオーバーキルであるが5台投入されることとなった。また効率よく占領軍を撃破できるように64式自走120mm迫撃砲、59式装甲戦闘車も派遣されている。


 総督府では非常警報が鳴らされて街中に響き渡っており、アルトア国民は家に閉じこもって誰も出てくる様子はない。また入植者の殺傷は固く禁じられており、シビアな戦いになる可能性も十分に考えられる。

 ユースティア側としては誤って殺傷してしまう危険性が格段に減るため外出しないのは有り難いことであった。本作戦はあくまで占領軍の排除と総督府の占領、そして各村々にいるであろう駐屯軍の撃破である。村の位置関係はオリナス王子が持ち出した地図によって把握済みなのでそちらにも国防隊を派遣する必要があった。


 60式戦車を前面に押し出して陸防隊歩兵連隊が後に続き市街地に入るが敵兵の姿は見えない。戦車部隊の中隊長を務めるテスタ二等陸尉は城壁の上にいる敵兵と大砲と思われるものを発見する。

 自国を世界唯一の国家だと考えていたアルトア王国の王城の規模は小さく城壁もそれほど高いものではなかった。レンガを積み重ねて造られた感じの年季の入って少し脆くなっている箇所すら見える。


 当然、強度の方はお察しである。


『城門の上に大砲らしきものを確認。直ちに撃破する。複数あるな……各個撃破せよ』


 轟音と共に60式戦車から射撃された砲弾がが大砲に直撃し周辺の城壁や兵士たちを巻き込んで爆発が起こる。陸防隊の射撃統制システムにより目標の探知、補足、追尾など様々な機能が自動化されており、未来位置修正まで行われる。とは言え、ドゥーリ共和国軍の兵器群に対してはオーバースペックで正直、気の毒になってしまうほどだ。行進間射撃で目標は一斉に無力化され、城門も榴弾砲によって完全に破壊され瓦礫の山と化した。

 

『作戦通り総督府を押さえる。総督に降伏させるためにだ。殺すなよ? その他は敵軍の兵舎を潰せ。物量は脅威だ。躊躇うことなく殲滅しろ』


 60式戦車は瓦礫など物ともせずに目的へと進んで行くが敵歩兵部隊がわらわらと沸いて来て行く手を遮るように銃を連射してくる。複合装甲にカンッカンッという銃弾が当たる音が響くが火力不足は否めず、当然の如く貫通することはない。


 敵兵士たちは12.7mm重機関銃の掃射や魔導小銃による攻撃によりどんどん数を減らしていくものの、数が数だけに効率的な攻撃であるとは決して言い切れない。弾薬が不足するのは確実だし5万人もの兵を虐殺しようものなら政府にも国防隊にも批難の目が向けられることは間違いないだろう。


 そもそも人道的にどうかと言う話だ。

 一方でドゥーリ共和国軍がアルトア王国民を虐げているのはどうなのかと言う疑問にはユースティアのアルトア解放の大義名分の1つであると答えることができよう。


『空と陸から一気に制圧する!』


 〈戦01〉の車長であるテスタ二等陸尉の命令で総督府に向けて爆音と共に150mm滑空砲が撃ち出された。

ありがとうございました!

また読みにいらしてください!

面白い。興味があると思われた方は是非、評価★★★★★、リアクション、ブックマークなどをして頂ければと思います。

感想頂けた時はすごく嬉しくなっちゃいました!

モチベーションのアップにも繋がりますのでよろしくお願い致します。


明日も13時、21時の2回更新です。

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