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096_融合する魔法少女。

 融合召喚とかサーキットネットワーク結合とか風の向こう側まで走るぜとかまあそんな感じではあります、いやありません?あたしはどこまであたしであるのかというあいでぃんててぃ?アイデンティティか?に悩まされている種族幽霊職業魔法少女です、嘘です悩んでいません、主体がないのでそのような悩みがないです流されているだけで、ある種自動的であるような感じです昔の話題ですがおそらくは不気味な泡のような存在に近いのかもしれません、いやあの表現は秀逸であったですな。


 おそらくはお気楽な中心となる幽霊?霊魂?魂によってきてくる有象無象を際限なく吸収することによって作られたものであるのではないかなこれはまあ我は軍勢であるからとか、レギオンであるとかいって良いのかもしれない、悪霊?そうですよ、悪霊でなければなんだというのでありましょうか、いやまあ、何をして悪というのかという話ではあるのではありませうが、良きものではないということは確かではないかな、そこにあるだけで現実を歪ませていくというか、オカルトの権化であるのではないか、生きとし生けるものを奈落へと引き摺り込むよくないものとかなんとかいやそういうのは遠慮させてもらっているわけであるのですけれどもね、奈落も落ちてみると心地よいのである種の救済になっているという可能性も微レ存。


 微粒子レベルで存在しているというか微粒子が集まって現実を構築しているのであるならば、これはもう根源と言っても良いのではなかろうかなとか。


 無邪気ではあるし純粋でもあるただただ遊び足りなくて亡くなってしまったものを中心として雑多な無数な悲喜交々な幽霊が集まって一つになっているわけでありそこに自我の障壁は低くもしくは全く無く、全てが婚前となり、誰も彼もが我であるような感覚、同居しているというよりは同化しているというか坩堝であるのにサラダボウルであるような、記憶の一貫性が保たれているのに、それぞれに稀によく分断されている、つまりは普通の幽霊なのであるな、あたし。


 幽霊とはそういうものであるという認識、共通認識、コモンセンスが我を形作っているというか定義しているけれども、総量がすでに生者の認識総数を超えている、死者の数は必ず生きているものを超えてしまうのであるから、あたりまであるな、過去全てが現在を凌駕しているのであるし、未来は過去を引き連れなければ訪れないのであるからして。


 現出する思考の総体が死者に死んでしまったものたちに埋め尽くされてしまう、つなりは共通認識が死者に寄ってしまう依ってしまう、しまうのではなくなすべくしてなされていくわけであり、これはまあ進歩というか進化というか変質なのであろうなとか。


 つまりはこれは幽霊が魔法少女になってしまった瞬間に決められてしまった未来であるのかというと、いやまあ、果てしなく低い確率で訪れてしまった偶然の結果でしかないのではあるわけではあるのよね。


 すでに起こってしまった希少な偶然を必然と呼んで誤魔化すのは、どうなのだろうね?


 うらめしや。


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